<   2013年 09月 ( 24 )   > この月の画像一覧

朝日連峰 蛇引尾根④

d0237340_2017940.jpg
今日の写真は 西朝日岳から派生する尾根
雪崩に磨きこまれた(花崗岩質の?)白いスラブ群、みごとなアバランチシュート群です。


今回のブログは 滅多にネットにはアップされない小国・五味沢登山口から見た朝日連峰の光景でした。斜光線により浮き出る尾根の入組み具合が明瞭になる中、向かいの山の端にて山座同定を楽しむことも山の味わい、楽しみ方です。朝のうちが比較的に容易ですね 山座同定は・・・。

 
山というのは 一つの山をルートを変えながら何度も登ることで だんだんと自分の山らしく思えてくるもの。つまり 山が自分に「同化」してくるわけですが、、、数をこなし幾峰登られたとしても 一つの山を一つの方角から登っただけではなかなかそれも得にくいもの。山を語るには その山を語れるだけのストックがなければダメなんだと思うんですね。味わうだけ味わってこそ その山を語れるものだと思います。

横っ跳びに全国を飛び歩いても・・・、1年で10座ずつですか?10年で100座? 北海道から九州まで?たいへんですね。命に限りがあるわけですし・・・、たった1座であっても語れるほどのストックを持つのと100座も登っているのに語れる山を持たないというのは 山への向かい方、人生という時間の掛け方、使い方として非常に勿体ないなぁと 私なぞは思うわけです。

横っ跳びにピークハントを繰り返す方々には盾突くようで申訳ないのですが・・・

「山を縦に掘る楽しみ方」を味わっていただけたら 人生さらに豊かになろうかと思えるのです。少なくともいえることは 限られた時間と資金の中、無目的に登山することだけは最も勿体ないと思えるわけです。
「心に響く山」は数をこなして得れるものではありません。極端な話ですが 雨中、霧中、すこぶる天気が悪い中を登ったとしても百名山の一座は一座ですものね。それで 100座登ったとして何が残ると言うんでしょう。
d0237340_20192459.jpg

山はあらゆる方向から眺めることで深い味が滲み出るもの。今回は日本海側からのアプローチでしたが いつもと違った朝日連峰の姿を紹介しました。如何でしたか 味わい戴けたでしょうか。次回は地元山岳会の努力で道路が通れるようになったというので、後輩と久しぶりに大井沢から朝日連峰の飛車角といわれる障子ヶ岳に登ります。紅葉が楽しみ。今年最後の朝日連峰になるかも? 天狗小屋の小屋番は佐藤さん?石川さんかな?

ん?飛車角というなら・・・祝瓶山にも登らないと、、、片手落ちかもw。その時期、初冠雪なんてことも?あわよくば期待しております。橋板が掛けられているうちに行かなくちゃ。また来年になれば三面登山口からの試登も楽しみの一つこれまた滅多に報告されない日本海側のルート。聞けば 片側にしか手摺りの無い 一本吊り橋というのが控えているらしい。道陸神峰まででも何とか歩き通してみたい そんな思いにかられますw 

もともと沢屋上がりの自分ですが 今年、夏の朝日の厳しさ 夏道の辛さが充分にわかりましたw でもこれだけ朝日連峰に照準を合わせて年間計画を立てるというのもクドイ・シツコイかwどうなんでしょう? こんな味わい方しかできないのは 以前在籍したY山岳会の根柢にある気質(会風)にほぼ近いパターンといえるもの・・・そういう地域・流域踏査の山岳会でしたから・・・ここまで山の楽しみ方を教えてくれた会や仲間たちに、ある意味感謝です。でわ!
d0237340_20211365.jpg
まだ雪渓が残っているようです、、、すごいです「根雪」?w
d0237340_20225110.jpg

d0237340_202417100.jpg
最後の一枚は 西側から見た大朝日岳です、東側に位置する西川町や大江町側から眺めている人にとって 迫力を感じない大朝日岳西斜面のなだらかさに驚くかもしれませんね。
[PR]
by tabi-syashin | 2013-09-30 16:56 | Mount Asahi | Trackback | Comments(2)

朝日連峰 蛇引尾根③

d0237340_21182550.jpg
蛇引尾根の森林限界から(右手より)中岳 西朝日岳 袖朝日岳 小脇峰 (檜岩屋山はここには写っていない)を臨む。たぶん袖朝日と小脇峰がどれか?読図しても正直に自信が持てる人は少ないと思いますが、貴殿はいかがですか? 百名山を登った方で明確にこれが袖朝日で これが小脇峰だと同定できる方はいますか? 電子地図で宛がってみてください。 

ヒントですが・・・

地形図上では 袖朝日は隣の岩峰より2m低いのですが 写真の見かけでは逆に数m高く見えています。地形図上では西朝日から派生する尾根は小脇峰まで南下しぐるっと荒川を抱くように湾曲しますから 蛇引尾根から眺める小脇峰が他より高く大きく見えるのは当然 となります。

d0237340_20542044.jpg
蛇引尾根 森林限界から「大朝日」を臨む


3番目の橋 角楢橋は一本橋とはよく言ったもので 左右2本のワイヤーが杉の丸太を挟み込むようにして足場を作った粗末なもの。重心の高い男性 背丈が180cmほどの方や 荷物が重い場合など・・・、いったん揺れ出すと 橋の中ほどで橋が振り子のように揺れだす。振り子が止まらないような時は 屈んで重心を低くして耐えると揺れが止まる。スリル満点の橋。たまたま 大雨による濁流がないので落ち着いて渡れたけど 雨上がりの時など下を見ると濁流に吸い込まれそうで恐ろしいw 言ってみれば本コースのハイライト。 尾根など、もうどうでもよくなるw
d0237340_20401267.jpg

丸太が一本というか五本ぐらい繋いで渡された正真正銘「一本丸太橋」。左岸から右岸へは乗り込み易いが 右岸から左岸へはザックがワイヤーに引っ掛かる。3番目の橋で、帰り道に自分の影を撮ってみた ザックをズリ下げているのがわかるかな? すこし臨場感がでた?

d0237340_20423325.jpg

d0237340_20444541.jpg
渡ると 角楢小屋につく。次回はここで停滞 もしくは沈殿したいと思う。
d0237340_18162974.jpg
小玉沢でちょいと休憩。昔懐かしいマルキル社製の500cc水筒とテルモス社製のポット。
d0237340_17464767.jpg
大玉沢に架けられた4番目の橋 大玉沢橋。ところで、3番目の橋がスリリングと思ってたんだが しかし、じつは、、、最も怖かっのは・・・この橋w。 結構な高さで 足下の材木は朽ちかけていて 気休めにもならないw ただ備わってあるという感じ。なので踏み外しに最も慎重にならざるを得なかった橋。それプラス、行きは乗りやすいのだが 帰り道は対岸との段差の関係で乗り込みに一苦労した。 

80リットルのザックがこれほど邪魔になったことはないという橋。帰り道、急斜面を下ってきた脚には余力はもうなくヘロヘロ。そこにもってきてオマケがついた。吊り橋に乗り込む際に手摺りとなる上部ワイヤーにザックが引っ掛かるのだ。一旦降りて ザックのショルダーベルトを緩め ウェストベルトも緩め 10㎝ほどザックをズリ下げて背負いなおした。

2回目 仕切り直し。ワイヤーまで行くのに3mほどの「渡し」(一本丸太)をズリっと進む。右足を丸太に掛け、軸足となる左足をワイヤーに掛け、両手で左右の上部ワイヤーを掴み、体を屈みこませる。 今度はくぐれるか? 上部ワイヤーにザックをかすめた程度みたいな? さらに右足を丸太から外し より体を低くし 軸足の膝を曲げ腰を最大限に折りながら 重い荷を背負ったまま上部ワイヤーをくぐることに成功。で、最も辛かったのは その後に折り曲げた膝をググッと伸ばしワイヤーに立ち上がることだった。マジに辛かったw 腕の力を頼るにもザックをくぐらすことで両腕パンパン使い果たしているので 脚力だけでワイヤーに立ち上がらなくちゃいけない。 自分でも荷物を分割して 2往復しようかと思ったほど 情けなかったぁぁぁ。背負う荷は小さいほうがいい、おまけにストックなど突起物はないほうがいい。
d0237340_20505314.jpg
ワイヤーまでの渡りに3mほどの丸太が・・・
d0237340_2059342.jpg
朽ちかけてボロボロの板をご覧あれw 冗談じゃないですぜwww
[PR]
by tabi-syashin | 2013-09-29 22:21 | Mount Asahi | Trackback | Comments(0)

朝日連峰 蛇引尾根②

d0237340_2174964.jpg

d0237340_2151974.jpg
トップの写真は テントサイト蛇引清水から見上げた小脇峰。


もう歳だな って 思うときはたくさんあるけど、荷が背負えないかも? と思うときほどショックなことはない。

ああ、俺ってあそこの山にはもう行けないんだなぁ・・・ やっぱ単独じゃ無理かぁ・・・ と 溜息が出る。今回も そんな理由からこの尾根にした。 優しさとは真逆の 手ごわい急登一辺倒のバカ尾根。 もう一つ 天気予報では「晴天続きで雨になることはない」との理由から。つまり「濁流で帰還できない」ということのない保証付なこと。

でなきゃ このコースを選ぶわけがない。逆を言えば 自分の体力との賭けみたいなもので この尾根を登れなかったら?テント連泊山行計画は辞めようと思ったほど 覚悟の登山だ。今日の荷物は20キロと言いたいところだがw 酒を控えてウィスキーをマルキル500㏄に詰めて 缶ビール250ccを たった2本!に抑え 代わりにマルキルの2リットル水筒一つ。17キロほどの荷で済ませるほどの「勝負尾根」となった。

古いザックは すでに蚤の市に出してしまったので手元にはもうない。7月に 新たにマウンテンダックス80リットルを購入しておいた。先日 秋田駒で試してみたがマウンテンダックスは伝統的にしっかり作られていて 「岩ヤさんご愛用」というもの。材質的に軽くなって 20年前のICIエルキャピタン80リットルと比べても相当軽い仕上がりだ。

でも いったん荷物を詰めて背中に背負うときの手順に少々手こずった。やはり重いザックはヒョイというわけにはいかんもの。一旦ザックを膝の上にヨイショとおいて それから せーの!で肩に担ぐ、キスリングの背負い方を思い出してしまったw 背負えば荷重で後ろにもって行かれそうで少々よろけるというありさま。冬合宿にしか使ったことがない大きさと重さだった。3キロ荷を減らしたとしても テン泊ソロはきついw
で、、、今日は小国町の五味沢最終集落を過ぎて荒川を遡る。 その暴れ川の弱点を見抜いたところに橋が架けられている点は面白かった。尾根に取り付くまで・・・その前哨戦となる架けられた4本の橋をメモ代わりに紹介しよう。

最初の吊り橋 大石橋は上下に大きく上下に揺れる けっこう揺れたけど こんなものかなぁ。。。渡し板もクネクネ曲がっていて ワイヤーに近づくほど歩きにくかった。 今夏7/18の豪雨で流木が引っ掛かり 橋が傾き「わたるのも困難」だったということ。よくみれば 橋のパイプが新調されている。地元の努力は大変ご苦労なものだ。
d0237340_21111311.jpg

2番目の橋 白布橋は比較的安定感のある橋 わずか下流に潜り橋があるが 今夏7/18の豪雨でコンクリートが1ブロックまるまる破壊されていて渡れない 否が応でもこれ1本、吊り橋を選択するしかない。
d0237340_21131071.jpg

でも 楽しい 自分の課題や疑問がどんどん解決されてゆく・・・てな感覚が久しぶりに蘇ってくる。なんて楽しいことか、、、 あ、いや なんと苦しいことか! 肩が痛いw 楽しさの代償である。

川の中ほどにあるはずのコンクリートブロックがない! それほどに激しい流れになる 荒川の名前通りだ。
d0237340_21153140.jpg


つづく・・・。
[PR]
by tabi-syashin | 2013-09-29 19:49 | Mount Asahi | Trackback | Comments(0)

朝日連峰 蛇引尾根①

d0237340_21261758.jpg
檜岩屋山の肩に沈む夕日 きれいだったぁ・・・いつまでもこうしていたいと思った。朝陽もいいけど夕陽は哀愁が漂ってきそうで特別な感傷があるんだな。だんだん周りが暗くなると ますますオレンジがピンクに変わってブナの葉を染めてゆく 自分がまるでオレンジ色に溶けてゆくようになる この間 約10分ほど。眺めたり カメラに撮ったり ウィスキーを飲んだり 思いに耽ったり・・・ 中身の濃い10分間だった。
d0237340_21175860.jpg

d0237340_2152297.jpg

d0237340_10423839.jpg
小脇峰の稜線
d0237340_21483980.jpg

d0237340_22451136.jpg
今どき ロウソクw


27,28,29日と またとない好天が続くというので 気がかりだった朝日連峰の五味沢コースを試登してきた。自分の体力測定のような登山だ。途中、吊り橋を4度渡り 細尾根(蛇引尾根(ジャビキオネ)に取り付くのだが荷物が重く20キロぐらいで 喘ぎにあえいで日没 タイムアウト寸前 16:30 に「蛇引きの水場」のテントサイトに到着できた。 時間は30分遅れだったが ほぼ行動計画通りだった。

地元 小国山岳会の夏草刈り前線基地は 丁寧に整地されており6人用テント2張りはいけそう。それをお借りしてテント設営、蛇引き清水は思いのほか滾々と流れていた。顔を洗い 汗を拭き 水汲みなどしてるうちに「夕暮れショー」となり、10枚ほどカットを撮った。撮影と湯沸しと炊事とバタバタ トホホ。。。飲み始めは6時となり ちょいと自分らしくない。それにしても 誰もいない朝日の尾根に幕営だなんて 夢のような話。贅沢な一夜を過ごせた。 
d0237340_2147232.jpg

d0237340_21403152.jpg


紅葉の季節に いつも行こう行こうと思っていた祝瓶山だが 今日はまだ青かった。
d0237340_21303557.jpg


詳しくは 明日にでも。。。
[PR]
by tabi-syashin | 2013-09-28 21:38 | Mount Asahi | Trackback | Comments(0)

2013 ハイキング計画





変な信号が入ってしまって 「横線」が消えません
このページの現象を 探っております





 
[PR]
by tabi-syashin | 2013-09-27 06:29 | Mount | Trackback | Comments(10)

会津駒の草紅葉

d0237340_23234816.jpg

今年に計画した山で 天気や雪の具合や都合などが悪く 登れなかった山をフォローした。
その一つが会津駒ヶ岳で、その稜線は 草紅葉が進行しており これからが本番といった具合だった。
先日の秋田駒ケ岳でも始まっていたが 暑い夏は 寒い冬を表しているのか?
今年の紅葉は 例年より早いと思っている。

d0237340_211799.jpg
展望ベンチ手前での大戸沢岳~三岩岳の稜線

d0237340_2125796.jpg
展望ベンチからの駒ヶ岳

d0237340_21273863.jpg
展望ベンチと小屋の中間付近の池塘と大戸沢岳

d0237340_2154380.jpg
駒ヶ岳手前のコバイケイソウと大戸沢岳

d0237340_21133589.jpg
駒ヶ岳から中門岳 稜線の池塘

d0237340_2120181.jpg
中門岳
[PR]
by tabi-syashin | 2013-09-24 21:30 | Mount M aizu | Trackback | Comments(0)

d0237340_1765872.jpg

東北の山々のたおやかなことと言ったら 他に例を見ないほど。日本の山岳風景のほとんどが仮にアルプスのように、人を寄せ付けない排他的な岩場ばかりだとすれば・・・、 東北の山はその真逆で、なんでも包み込んでしまうような大らかさと温かさを持っている。

初めて会津駒を登ったのは30年前、郡山勤務時代で、NHKの文化教室のお手伝いだった。いろんな中高年の方々が得意な料理を持ち寄るので 自分で「お弁当」を作ったことがない「引率」だw  あの時は滝沢口から駒の小屋 山頂後にキリンテの方へ下ったのだった。大津岐峠まで燧ヶ岳を望みながら進む印象が良く 今でも心に残っている。

今回も喘ぎに喘いで最初の急な水場までの登りを一時間半もかけた。そうなることは分かっていたので とにかくのんびり写真を撮りながら進んだ。斜度が落ち始めると大勢の登山者が休憩中だった。この水場は休まず通過した。

実はここからの登りが楽しみで、それは20年前、2回目の縦走時のこと。郡山の岳友KSさんと登った記憶、、、ブナからダケカンバにかわり それがオオシラビソに変化し森林限界となる展望ベンチあたり そのベンチの上部斜面にテントを張ったのだった。

五月連休 晴天紺碧の空に白い雪庇が大戸沢岳東面に張出していたっけ とても鮮明な記憶だ。その翌朝 会津駒に立ち寄り大戸沢岳から三岩岳そして窓明山、坪入山と渡った・・・ペースはこれまた超スローで途中の三岩岳でも実は仲間合流の日時合わせのためにテントを張っていた。

どこまでもどこまでも白い稜線だった。いい天気続きで 窓明 坪入を超え 一気にグリセードで稲子山に向かった。あのスピード感! その日は小沢山に泊まり、小立岩から新たな仲間の合流を待ち 山毛欅沢山から恵羅窪、城郭朝日岳へと継続登山し黒谷川に降り立った。 今 この展望ベンチで懐かしい4泊5日の山旅が思い出される。

30年ぶりと20年ぶり、再び3度目の会津駒は凄い人気になったけれど この山の予想通りの迎え入れように心から感謝した。
d0237340_166134.jpg

d0237340_16283752.jpg

d0237340_16194297.jpg

d0237340_16334199.jpg
中門岳でご飯食べるのは結構だが 「30名ほどの団体」となれば場所塞ぎになる。駒の小屋で弁当を済ませてから移動してもらいたいもの。リーダーは山の会の人らしいが・・・あそこで全員が木道を占拠していたら いったい「どんなことになるのか」想像がつきそうなものだが・・・マナーというか無頓着すぎ。せっかくの駒ヶ岳登山 みんなの思い出が台無しになりかねない。
[PR]
by tabi-syashin | 2013-09-23 16:07 | Mount M aizu | Trackback | Comments(0)

ハンゴンソウ

d0237340_22272660.jpg


キオンに似ているけど キオンじゃない。
葉茎の色が紫色になっているし 葉っぱが深裂してるのが特徴。
気付きました?微妙だよねw 云われないとわからんw

キオンはこちら ↓↓↓ ギザギザの葉茎が緑色。
d0237340_223397.jpg


d0237340_2230740.jpg

d0237340_7334581.jpg

d0237340_2231163.jpg

[PR]
by tabi-syashin | 2013-09-20 22:27 | Sakura/plant | Trackback | Comments(0)

d0237340_21154891.jpg

前ページからの続き > 

山への畏敬の念を養わず、怖れもせず、夏季に単独で名山を追いかけたとして実力は早々には付かない。体力はつくだろうが生活技術や観天望気、危険回避や自己脱出などの実力は付かないということだ。コースタイムの載った地図しか読めない実力程度で、木道完備の尾瀬や、ホテル並みの山小屋が揃った北アルプスや、登山者の列が山頂まで続く富士山など、人の流れに乗って標識完備の道を歩いたとしても登山の凄みや醍醐味は味わえない、実力などつくものではない。

それなのに「実力がついた」と自分で勝手に勘違いするから 山の難易度をこれまた勝手に高めたりして中級者、上級者向けの山岳(便宜上のクラス設定だが)とかに独善的に挑むようにもなる。それがクリアできたら自分は上級者だとすっかり勘違いする。ブログにもラッキーな「結果オーライ登山」が見受けられるし、他人の成功体験をブログで読んだだけで、よ~し俺も!と勇み立つのは考えものだ。それらの認識違いの結果 受難者がまた増えることになる。今や発想に豊かさが消えてしまい、代わりに「トレース文化」をこなす中高年が山を闊歩する時代なのだ。基準は標準タイムに少しでも早く歩くこと。笑えてしまう。他人のトレースを追うだけの登山、、、? 一体 「自分の山」はどこへ行ってしまったのか?

総てが勘違いなのだ。それを正しいと思い違いしているのは他の何方でもない、「好天ヤホー登山+宴会大好き」な貴方たちだ。難題だけど「組織に入ることがイヤ」「ガイドも雇えない」というなら覚悟して入山しないといけない。もし単独で入山するにしても ソロというのは「登山技術、生活技術、登攀技術を併せ持ち、謙虚に構えて入山する人」という意味に理解すべきだ。組織に入ることを嫌い、団体行動がイヤだとかの理由でソロ登山するのとはわけが違う。勘違いなさらぬように。

そんな時は・・・

謙虚に地元山岳会の門を叩くことを勧める。山岳会では幾つかの個人山行計画が提出されているので 自分の経験や力量を正確に伝え見合った山行を選べばよい。思想信条が問われるわけでもないし所得制限があるわけでもない。生活技術は公平に教えて貰えるし事故回避術も同様だ。本格的な雪山シーズン前に冬山のセオリーを覚え込めば「何故そのセオリーがあるのか」その理由を一つ一つ実践で知ることになる。セオリーを理解すれば我が身大事に思えてくるし身勝手な登山を慎むようにもなるはずだ。 山岳会のそれは蘊蓄などではなく、生活技術=生存技術そのものなのだから。


来春、雪山で遭難するのはパーティを組んだ高齢者ではなく山ボーイといわれるソロ登山者かもしれない。GPSで自分の位置を知り、叫んでも携帯電話の電池が切れたら一巻の終わりだ。




過去の記事「最近の山事情」から抜粋

昔は「三人寄れば山岳会」と揶揄されながらも 経験が人から人へ伝わる手段、いわゆる「空間」が存在した。だけど今は違う。若者の登山ブームも老齢者の独善的登山ブームも危険回避を経験として積む「集い」、「伝承」などの手段がないんだと思う。たしかにPCを開けば手軽に教えてくれるが、だがネットでは「知識」しか手に入れることができない。知ってはいるけど実践では試せないし活かせもできない・・・さらに無目的な中高年登山者は深田百名山のような「既成の目的」に寄ってすがろうとする。この心配は今後もますます増える一方だ。

ネットで覚えた山登りのエッセンスやセオリー、どうしてそのセオリーが生まれたのか?などを実践で確かめる、経験を積むということが「ネットでは経験できない」、やおら実戦に突入することになる。警察、山小屋、ホテル側の「安全無事」という気持とは裏腹にお手軽に上高地午後3時着のツアーバスで3000m級の前線に運ばれて来る「お客」が多いのが事実だ。

d0237340_21593040.jpg

d0237340_2143914.jpg

















  
[PR]
by tabi-syashin | 2013-09-18 21:15 | Mount | Trackback | Comments(2)

d0237340_14234748.jpg

台風の襲来前日、山頂付近にて撮影した「朝焼け」。雲が多かったので 凄いピンクに焼けた。初参加メンバーの小屋泊まり初体験のこの日 朝からきれいな朝焼けに興奮 歓声しきり。山では色んなことがおきる 当然だが 自然の中にいるわけだから・・・。


以前に書いた記事 「最近の山事情」 *を読み直した。2年前は山ガールが流行し今や山ボーイなるものが流行だそうな。SNSの世界に浸った若者が山小屋の冷蔵庫でピースしながら寝ちゃってる写真をブログに掲載しないとも限らないw 現実、ますます危険な?登山者が増えたと感じる。100とか、200とか、300とかの名山を追い求め たった数日の時間を宛がい、車で移動し車内で寝泊まりしながら数山まとめて目的を達せんとする中高年も同類に思えてくる。

40年も山をかじってきた私にはそれらの考え方がどうにも分からない。過信するほどの体力もないしw 好きな山が2つ、3つ ほど良くあって季節を変えルートを変えつつ年中登れたらそれでいいじゃないかと、ピークハント欲の無い者として考えるのだが。。。
 
さて、愛読している山小屋ブログでは時おり登山者の異常行動が話題になる。ビジネスホテルじゃあるまいに 夜の8時過ぎに到着するのでヨロシク!とか 夜中に穂高稜線に向かうのだが小屋は開いているか?とか 富士弾丸登山の経験だけで単独で夜間行動する者が多く報告される。そういう方ほど地図も読めないのにイッチョ前に「この山は標識が整備されていない」などとブログにアップする。

都会生活を山に持ち込む中高年登山者は質が悪く、己の到着遅れを小屋主に説教されて腹の虫が治まらず、裁判に訴え出るものさえいる。消灯時間をとっくに過ぎての到着を黙って迎える小屋主などどこにもいない。小屋主は同じ山岳愛好家として説教したはずだ。なのに中高年の「客」は居直る。昔は「なかった」話だ。

その標識のことだが、もともと「山には標識が備わっているもの」と考えるのもどうかと思う。無名な山ほど粗末なソレだし、南会津の夏道のない山には標識どころか痩せ尾根に鉈目しか入っていない。実力の備わった登山者ならそれだけでも有難いと、ルート選択の正しさに満足さえできる。標識のない山に登れないというなら自分で標識を取り付けるしかない。これは町の産業課や観光課の仕事の一つではあるが他所者が正義漢ぶって何を言おうと地方税によって賄われる板一枚なのだ。自分の足前を顧みず役所仕事に指図する能力に長けるというのも困ったものだw その時、、、山の「お客さん」になり変わっている自分の姿が見えぬのだろうか。。。

最近はこんな「B層」人間や最近登り始めた中高齢者のブログ発信が増えた。気をつけなければならないことに、素人発信が増えるほど標識を備えない役所側の立場は悪くなる。「B層の論理」展開が過ぎた結果だ。「俺は悪くない!悪いのは役所の方だ」「危険な山に登る初心者を制止しないアンタたちが悪い」となる。自己責任の登山を役所や警察の責任にすり替えてしまう。山に都市生活者の論理を持ち込む「B層」も いい加減にしないと。

次ページに続く

d0237340_14302295.jpg

d0237340_14313096.jpg

d0237340_1551542.jpg

[PR]
by tabi-syashin | 2013-09-17 14:32 | Mount | Trackback | Comments(0)