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斎理の歳迎え

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小さい頃から母方の実家によく泊まりに行った。南福島伏拝にある母の実家は自分の人格形成に大いに影響していたと思う。国鉄時代に南福島貨車引き込み線があって日東紡や森永乳業福島工場などは専用貨物引込線を利用していた。東北線を走る汽車を眺め、レールに耳を当てては汽車の去りゆく音を記憶したものである。

戦前、旦那様は「だんぽ」と呼ばれ、若旦那様もまた「若だんぽ」と呼ばれていた。話はそれるが ちょっと呆け気味で、のほほんとした人を小バカにした呼び方で、「この だんぽやろー」と云うのがある。大農家との違いは手工業も含めた経営者であり、地元の政治家であるという点。農業や家業、生業は全て使用人が働き稼ぎだすもの、その稼ぎが旦那様の懐に集まってくる旧家のシステムだ。

また戦前の名残で小作人も働いていたし女中もいた。線路の向こう山の杣、鳥夜野(とやの)という所に女中さんの実家があると密かに聞いていた。何故かそれだけ覚えている。屋敷のまわりは松や樫の屋敷林(イグネ)が囲ってある。家畜は牛・ヤギ・ウサギ・鶏・チャボなどが飼われていた。田畑同様、飼育は小作人の仕事だ。

庭には井戸があり「手こぎ」ポンプ、家の飲み水は別井戸で「電気」ポンプで汲み上げていた。大きな池もあった。使用人の洗濯は池の傍の小川でなされていた。味噌蔵、米蔵などの他に養蚕業が盛んなころで記憶の片隅に糸紡ぎ機の跡もあったような。さらに隣の縁戚の家は造り酒屋もやっており煉瓦造りの大きな煙突があった。当時の電気製品では無いものがなかった。

夏の午後、暗い屋敷に入ると目の前が真っ暗になり目が慣れるほどに薄暗い中に土間囲炉裏が見えてくる。小作や仲居さんたちが食事をする場である。隣に土釜や蒸籠があって裏木戸に近い所に農耕具が備えられいた。座敷に上がると座敷囲炉裏があり見事な自在鉤が下がっており、伯父たち家族が座る板間の下座、冬になると囲炉裏に鉄格子がされ綿布団がかけられ練炭が入った。

ぬくぬくとくるまると時おり猫が顔を出した。祖父が身構える上座は畳で一段高かった。祖父は行くたびに赤札か黒札かをくれた。今でいうと、安くて1000円か高くて10000円、普段なら1000円か100円程度の感覚かな。
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斎理屋敷の調度品。膳の脚数は160人分だそうな 凄い。丸森地区で寄合いがあったとして、この大広間なら 6列25客、合わせて150客は充分賄える。豪商といわれ呉服・反物 養蚕 味噌醤油・醸造 薬 木炭・練炭 農耕具・工具 なんでも扱っていたそうで さしずめ百貨店のようなもの。第二次大戦後に農地解放とともに店を閉じた。

その昔 奥州列藩同盟の要、伊達藩は官軍に敗れ、藩士たちは伊達家拝領の家紋入りお宝を質草に持ってきたと言われ それもこれも皆、蔵に納められたという。その質草も廃刀令で10把一絡げに成り下がったという。さしずめ角田 亘理 白石 柴田の伊達藩士か?もっとも白石片倉家や亘理伊達家は北海道開拓団となって移住したのだが藩籍の末期は極貧と言われた。

食事は女中たちによる配膳だった。台所は板間で大きな食器棚と戸袋があって、普段の食事も地域の宴会の配膳なども全て台所で準備する。膳を用意して居間まで運んでくるのも女中方だ。昔は国会議員や県会議員などは当たり前に旦那様宅か、その縁者から輩出された。

母方実家もその流れで政治的宴会も多かった。当時、日本酒(清酒)は高級だった。普段は濁酒か三増酒か焼酎をかっくらってる男たちがこの日ばかりはこぞってやってきた。宴席では必ず日本酒が振る舞われるとなれば、ここぞとばかり飲んでへべれけになって帰宅する、途中道路で寝込んでしまう向きも多かった。
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代々、斎藤理助氏宅には屋敷神様とすぐ隣の井戸の立派な水神様とが祀られていた。これほど立派なお屋敷の水なんだから、さぞかし美味しい水だっただろうね。屋敷内2000坪の庭には12の神様が祀られていたそうな。

鬼瓦とは違うけど、家紋入りの瓦である。しかも波紋様が彫ってあり、火除けの意味を込めていた瓦。なかなか立派であるが蔵の脇に打ち捨ててあるのは勿体ない。塩釜神社近く、マンションに建て替えられた屋敷にも波紋様の瓦があったっけ・・・。
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向かって右手の蔵だが、半間ずつ杉と栗の柱が交互に使われていたようだ。表側に柱の凸部が出ている蔵って初めて見たかな?もっとも丈夫そうな蔵。 左手の蔵は小作人たちが2階に寝泊まりしていたのだそうな。寝床に藁を敷いて、上掛けもやっぱり藁布団かな?高価な綿は使ってなかっただろう。冬でも暖かそうな蔵 だが暖房などはない時代だ。よくても 亜炭の行火があれば厚遇の時代だ。

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by tabi-syashin | 2010-12-26 21:59 | Miyagin | Trackback | Comments(0)

年の瀬

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クリスマスに雪降りだなんて・・・暑い夏から秋の来ない紅葉、そして一気の冬。季節感がないというのも無理ない話。こんな時に雪を降らせる神さまは人心離れに耐えきれなくなったかな。年の瀬のプレゼントのつもりかな。こんな日には防水性の高いカメラをもって出かけよう。そちこち出かけて冬の雪がどんなものか記憶に残しておこう。もっとも雪深い地域の方々には申し訳ない程度の雪ですが・・・。

近くの温泉に行きながら 青麻神社に寄り道しての撮影。
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by tabi-syashin | 2010-12-25 11:43 | Miyagin | Trackback | Comments(0)

hotaka road 2

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昨年の海の日は 梅雨明け直下で晴男晴女全員集合!、「晴」マークで埋め尽くされてましたが。。。今年は なんと雨男雨女大集合で終止豪雨&暴風という具合で とても 「山」を語る こともできません。 まあ 言ってしまえば 「これも山だ」 ということなんでしょうけども・・・。。。
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山も旅行も車もカメラも・・・人生の長い旅の一つの小道具。人生の所々に 「遊び」という概念を背負ってこれたからこその為せる業です。いわゆる人生の余禄。

でもその余禄のために、死んでしまってはいけません。

トムラウシや美瑛岳の事故は人為的だと思います。以前から言われて来ました、「山を金で買って登る」・・・?需要があるから成り立つガイドツアーですが  便利さの陰で後を絶たない「人為的事故」に考えさせられます。

中高年よ 何故?もっと余裕を携えて遊びができないの?

戦後日本を背負ってこられた方々が性急に名山を追いかける構図は 何とも合点がいきません。「事故」に捲き込まれる危険が高い他力登山、分かっていながらそれでもなお悲報を耳にするのはとても辛いです。

山は登るためにある・・・と語る岳人も多いでしょうけど、、、山は眺めるためにある・・・と語る「山好き」もいることを 自分の身に置き換えて考えて戴きたいものです。
センブリ
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by tabi-syashin | 2010-12-24 11:38 | Camera | Trackback | Comments(0)

初冬の午後

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冬の遊びに一眼レフが最適かも・・・
今回は PENTAX 新型機 K5 の新機能、カスタムイメージ「銀残し」に馴れるため 
空港ロビーや高速道などにて「銀残し」に見合うシーンを探した。
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彩度を落とし コントラストを高めた 映画フィルムのような「味」を表現したもの これを新機能に付け加えた・・・「銀残し」。素晴らしいですね アマチュア写真に深みが加わりました。
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高速走行中の画像です、手ぶれ防止 合焦速度も速い 18-135mmの新型レンズが小気味いいですね。
by tabi-syashin | 2010-12-18 14:00 | Miyagin | Trackback | Comments(0)

小春日和り

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by tabi-syashin | 2010-12-12 21:47 | Miyagin | Trackback | Comments(0)

七ヶ浜 国際交流村

カメラの話・・・今度の新型機 PENTAX K5 なら 夜間撮影が簡単にできる・・・このことは一昨日、定禅寺通りでのテストで経験した。現行機種 K7 と違って、実際の撮影現場と比べて明るく仕上がり、むしろ1~2段ほど マイナス補正が必要だった。

ISO感度の調整・・・じゃあ どれほどのISO感度でなら手ぶれもなく 現実味に近い色がでるのか? ISO800固定で三脚を使って撮影すれば旧機種 PENTAX K7 同様の画ができるが 手持ち撮影では手ぶれが出やすい。三脚使用でISO1600なら 感度補正を1段ほど落とせばいいのかな?というわけで 光のページェントならではの感触を掴めそうだった。

では もう少し暗い所でテストしてみようということに。七ヶ浜国際村のライトアップを狙ってみることにした。手持ちでブレを最小に抑え 暗いところを暗いままに撮る・・・これらがテストポイント。現場のロケーションは実際にはもっと暗い。案の定、ISO1600でも手ぶれが起きた。手持ち撮影でISO3200に上げてカスタムイメージを変えてみることにした。
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これが最も実際の暗さにに近い感じ。でもこんな渋い感じになってしまう 納得いかな~い。
結論的にこの暗さなら「ISO1600+三脚使用+補正」が夜間撮影に向いているかな。次回は三脚で試してみたい。ほんとうなら落ち着いてカメラに向かい、低感度で露光を開けて撮るのがいいのだが・・・いつになるやら。
 
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手持ち ISO3200 カスタムイメージ‘雅’  ちなみ にこれは完全に「昼」だ(笑)
手持ちHDR撮影や ブラケット撮影、多重露出撮影など 馴れるまでたくさん「新着テスト」しないといけないのだが 雨の中での撮影なのでまた次回ということに。。。
画質は CONTAX PENTAX ともに好きなのだが、デジタルに移行してからは安価なPENTAXを使い続けている。今般、K5がでたことで居てもたってもいられず、( いつものキタムラではなく )、K's電気で 18-135mmレンズキット(縦グリップ+フィルター)を破格で購入した。10日待ちだったけど、先週11日に手に入れた。 ver 1.01 と珍しく出荷時にバージョンアップされており、価格.comで話題の素子の汚れもなく 問題なく使っている。

自分は「飛ぶ鳥やカワセミなどをオートフォーカスで連写するタイプ」でもなく「スペック好き」オタクでもない。どちらかといえば日常的な風景を撮って、画そのものを楽しむタイプ。世間では研究熱心ゆえか カメラのF値を絞れば出るであろうゴミや汚れを発見し、発見したがゆえに目くじらを立て、立てたがゆえにその影に追いかけ回される本末転倒な御仁もいるらしい。もっとも新品でキズモノなら誰でも嫌だが。

それより 被写体を追いかけ、シャッターを切るために、目的地まで車を飛ばした方が楽しいにきまっている。仮にスペック的な問題があれば、メーカーから発表されるであろう次の案内を待つだけがいい。せっかく覚えたK7もあるので、「昼はK7 夜はK5」かな(^-^;; 趣味ならその程度の構えで充分と思っている。

写真家:田中さんのツイッターによれば PENTAXではミラーレス一眼のような「新しいコンセプト」のカメラの開発をやっているという、同社製パンケーキレンズ群が使えるなら?これほど楽しみなことはない。FA43/DA21/DA40/DA70などの小さく軽いレンズたちをフル稼働させなくちゃ。フィルター径"49mm"という括りならさらにFA35/FA50/FA77/DA15/DA35macro/DA100macroWR も使えそうだ。

by tabi-syashin | 2010-12-11 19:23 | Miyagin | Trackback | Comments(0)

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今のうちに泊まりに行かないと無くなってしまう・・・
そんな強迫観念に駆られながら、旧い旅館の建物をネットで眺め、溜息をつくのが
最近の自虐的な“お楽しみ”。

古いけど不便だけど 頑張ってる宿、記憶に残そうかな・・・
歴史がある宿といえば聞こえはいいが トイレは不便だし 
館内を吹き抜ける風はゾクゾク寒いし 怪しい虫が出たりして・・・。 
そこは我慢しなくちゃならないけど でもそれをも超える味わいがあるんだよね。

突き詰めれば 
他との接触を避けるように設えた?最近の高級旅館は僕の好みの対象外だし、
バブル時代の残骸物のような派手目?煌びやかさ?
それに比例したような高い値段に一泊の宿をとろうとすれば 心の落ち着きようがないし、
張りぼて風「おもてなし」を対価にした?上辺なサービス旅館も嫌だし、
15鉢とか20皿とか食膳に盛られる異様な小鉢サービスにも不信があるし、、、

まっ、そういうわけで 
旧来のクラシックな旅館の自分基準はけっこう厳しいものがあったりして 
他人に説明するのは まんず難しい。
それだけ自分は無駄な投資もしてきた・・・という証なんだが
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群馬猿ヶ京と新潟湯沢を結ぶ峠、三国峠。峠の入口にある深い谷、
この峡谷の橋を越えると、55を数える急カーブの連続となり 新潟側に抜ける。
今でこそ主要道は谷川岳付近を貫通して伸びるわけだが 
昔はここが太平洋と日本海を結ぶ重要国道だったわけである。
その名残とでもいうべきか・・・タンクローリー他、危険物運搬車は
この峠を利用し隣りの地中を抜ける高速道トンネルを通過できない規制がある。
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群馬県には有名な温泉が多い。JRのフルムーンキャンペーンで有名になった法師温泉や 
浪漫風呂で有名な四万温泉や 湯畑、湯もみで有名な草津温泉。これらの画像で わかるでしょうかね? 
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旧い歴史のある館内は・・・迷路のように入り組み、エレベーターのある新館から
階段の多い旧館へとこんなトンネルが繋いでいたりする、、、
エレベーターのドアが開くと、突然トンネルが待っていて驚かされるが、
やがて お風呂に案内される(笑)

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昔の時代から続く賑わいを 形や合理性とは無縁な味わいで引き継ぐ、
そんな旅館が好みである。いづれも経営は厳しいのかな?
だからこそ今のうちに泊まりたいと思うのであるが 我が命との競いとなるかな(笑
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by tabi-syashin | 2010-12-04 16:05 | Niigaa | Trackback | Comments(0)