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駆け抜けた、二山 (地蔵岳と地蔵山周回)

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とりあえず 今夜は写真だけ・・・草履塚で6:30ごろ、大日岳を朝日が照らす。。。




10/06
大日杉小屋6:30-ざんげ坂通過7:30-長之助清水7:50-御田8:05-滝切合(鍋越方面は藪)8:50-地蔵10:20~10:40-地蔵清水(涸れ)10:50-目洗清水11:50-御坪(ランチ・撮影会)12:30~13:20-御沢(洗顔・ビール冷却)14:00~14:20-切合小屋14:30 
撮影タイムとランチタイムを入れながら ゆっくり進んで8時間でした。若者は6時間です、ご参考までに。。

10/07
草履塚往復(撮影30分)-切合小屋7:10-種蒔-七森-三国8:15-剣ヶ峰(ガス展望なし)-地蔵9:15-御前山-五枚山-湿地帯-牛ヶ岩11:00-五段山11:45-大日杉小屋12:40

印象深かったのが・・・紅葉の中、水平に切られたような地蔵山から牛ヶ岩までのパノラマラインだった。 広い山道で刈り払いがしっかりされている。 歩く人がいないので地面がフカフカだった。アップダウンが最大でも70mほどの僅かな差。紅葉の中、遠くまで見渡せて歩きやすかった。 

深田久弥一家は三国岳から続くこの道を五段山に下り、さらに谷地峠を越え、熱塩加納村の五枚沢集落へと下山した。つまり五段山から先、 川入切合 谷地平分れ 赤崩山の谷地峠まで 残りを歩かなくちゃならん(笑)

それと初めて歩いた五段山から大日杉小屋までの細尾根の下降ルート。ここも行き交う人が少ない。みごとな電柱ブナと姫子松の太い木が尾根上にある。それはそれは素晴らしい尾根だった。今回は大日杉小屋から反時計回りで進んだが、、、疲れている中で、三国から登り返しもほとんど労苦無く、下降するだけのラクなコース取りだった。



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切合小屋から南東方面は 幾重にも波立つ雲海だった。中央あたりに 磐梯山があるはずだが・・・もりあがった雲がそれを隠している。


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草履塚から 朝日に照らされた本山。 三脚を立てているカメラマンでもグラついていた。
風が強くて カメラを構えたまま身体が吹っ飛ぶんで もう 最悪でした。



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剣ヶ峰の岩場で健気に咲いていたアカモノの花

三国小屋につく手前、七森の岩場あたりからガスに包まれた。風も出てきている。おまけに剣ヶ峰の岩稜は左右が切れ落ちている。バランスを崩すほどの風に緊張して降りている中、アカモノを見つけた。こっちも嬉しくなって身体を屈めてその白い花を見つめた。小刻みに濡れた葉を揺らしていたが、やがてこの寒さでは、花も凍ってしまうだろう。。。

藤島玄によると・・・、剣ヶ峰を中心に両側は数百メートルに亘る露岩帯。タカツコ沢の源頭を「天狗の橇(ソリ)乗り場」と表現した。タカツコ沢は大白布沢の源頭部にあたり、剣ヶ峰の南側の沢。雪崩跡のアバランチシュート群である。


>アンダンテさん
剣ヶ峰、ここは死亡事故のあるところ、ほとんど下山時の事故。三点支持は勿論ですが、バックステップができずに=前向き(岩を背にするような恰好)で降りようとすると、足元が見えず、さらに背負ったザックが岩角につっかえて身体が前のめりになり 滑落してしまうようです。コース取りによっては下山時に「初心者にはロープの確保が必要かも?」という所が2個所ほどありました。

対策として、、、バックステップで、三点確保で、足元を覗きながら、降りることが肝心です。。いづれ 棒立ちのまま岩の上から下部を覗うと怖さが倍増します。膝を折って、ザックをぶつけないようにゆっくりと屈んで、、、3m先、5m先の足の置き場、目標となる着地点を見定め、バックステップで降りることが 安全下降のコツとなります。それでも岩場が不得意なら ブッシュ際に下降すると意外に活路が見いだせたり、楽だったりします。

追記
登りに関しては基本通りに三点支持で移動すれば上に行きます。岩に向かってなるべく正対して「足のスタンス」さえしっかり取っていれば「手(ホールド)はバランス保持の役目」でOKなんです。その際に岩から体を離して立てるかどうかです。岩から体を離す意味は 足の運びと 次のステップ(スタンス)を目で確認するためです。ここが運動能力というか 個人差の出るところです。

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五段山から大日杉小屋まで立派な尾根道が開かれている。歩く人はほとんどいない。よく切り開かれた路だ。途中にロープ箇所が出てくるが、しっかり保全されており安心して身を任せられる。800m付近まで降りてくると 左へと緩くカーブしながら下山路は杉林まで続く。

ピンクテープに導かれ、杉林の道が白川沿いになるころ・・・、五段山から約一時間、白川に架けられた吊橋を渡ると小屋は直ぐそこ。 吊り橋はザックが引っ掛かって乗り込むのに苦労した。対岸に渡されたケーブルは錆びており、ささくれ立ってる感じなので 握ると指に刺さるので軍手などで対策されたい。あとあと疼くように痛む(´;ω;`)

飯豊トンネルにある川入切合登山口を利用する登山者は少ないけれど若干はいるようだ。靴もカモシカの蹄も一緒に並んで足型があったし、切合小屋で出会った老夫婦が帰路に採ると言っていた。どの登山口よりも標高が高く どの登山口よりも幅広い水平道があり、利用する価値があるのだが、、、皆さんは川入か弥平四郎を利用なさる。三国小屋までスムーズに移動できると思うんだけど・・・もったいないな。。。

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Commented by andanteeno at 2015-10-14 20:03
もときちさん、こんばんは。
遅くなりましたが、わざわざ小生宛の、貴重な剣ヶ峰対策アドバイス、
本当にありがとうございますm(_ _)m
今回のもときちさんの山行記・・否、山遊記 (^^)、きちんとコピペし、
ガイドブックとさせて頂きます。
ところで、10/07「五段山11:45-大日杉小屋12:40」・・・とありますが、
この間に「吊り橋」までの1時間が入るのでしょうか?(^_^;

Commented by tabi-syashin at 2015-10-14 20:49
> andanteenoさん
どもども 剣ヶ峰は 登りに関しては基本通りに三点支持で移動すれば上に行きます。問題は下りです、どうしても岩に背中とザック擦りつけて下る人が危ないんです。岩に向かってなるべく正対して足のスタンスさえしっかり取っていれば 手はバランスの保持の役目でOKなんです。

その際に岩から体を離して立てるかどうかです。岩から体を離す意味は 足の運びと岩の次ステップを目で確認するためです。ここが運動能力というか 個人差の出るところです。

五段山~大日杉小屋は約1時間です。小屋到着の手前50mほどに吊橋があります。
by tabi-syashin | 2015-10-07 20:15 | Mount Iide | Comments(2)