人気ブログランキング | 話題のタグを見る

田代平から 蟹場温泉分岐へ

田代平から 蟹場温泉分岐へ_d0237340_10070218.gif



孫六温泉分岐を過ぎ、田代平高層湿原の中を無心になって歩く。
風にさやぐ草原が盛り上がり、黒いシラビソと青い空が湿原の地平線と混じり合う。
その混じる頃合いが自分の背丈ほどに見えた。平らかなのだ。。。

自然園の中にいる自分が、深く 広大な湿原やそこに点在する池塘に遭遇すれば、、、
心が満たされ その画に溶け込みたい気持ちに駆られる、そう思わせる不思議さに遭う。
こんな感じになるのは おそらく・・・
自己の感情の真逆に、解放されたいと思わせる心が巣くっているからだろう。

歩いていると 時々 地竹採りの人がボコンと現れ出るが、それだって懐かしいと思える(笑)
湿原を終え、c1200m辺りからブナ林をひたすら下降する。涼しい木陰の道だった。

立派だったであろうブナの倒木が路を塞いでいた、それに腰を掛け、
この下山時のために持ち続けていたリンゴを剥いた。津軽のリンゴは甘かった。
お湯を沸かし、静かなブナの林に心鎮めるコーヒータイムを味わった。

ほどなく蟹場分岐に至って、ホッと一息つく。あと1時間もかからずで蟹場温泉だ。
大白森への山道に目をやると、、、そこは再び続く楽しみの入口のように思えた。



田代平から 蟹場温泉分岐へ_d0237340_10073806.gif


今回の湿原を巡る旅もハプニングだった。梅雨の晴れ間で天候が不安定だったし、
「噴煙騒ぎ」で登山バスが出ないという偶然の出来事もあったし、
社会人山岳会たるや かくあるべき! 老いの血が騒ぐ一夜もあった。
登山コースの選択を迫られ即応できたし、
それに 二日とも晴れ続きだった、これが一番のハプニングか。

山は、行ってみなきゃわからない!
旅は異なもの味なものなのだ。

この2つの言葉の意味するものは何なのだろう?
突然の状況変化に即応できたこと、対応能力を確認したことにも なるのか?
フリップフロップと転石のように局面が変わる。
いちおう投げ出さずに対処できた。
対応、即応? 実行実現に向け、可能性を示せたことに安堵した。

その秘めた自分の能力を確認できた瞬間、" 短気は損気" 老人病が出ないでよかったなぁ・・・
旅が台無しにならずによかったなぁ と深く思う。

それに老いらくなご夫婦との出会い・・・、
また山旅を続けたいと、ほんと良き想い出ができた。



田代平から 蟹場温泉分岐へ_d0237340_10074980.gif



田代平から 蟹場温泉分岐へ_d0237340_20184909.gif


田代平から 蟹場温泉分岐へ_d0237340_10072195.gif


田代平から 蟹場温泉分岐へ_d0237340_17322588.gif



泉IC-古川IC 930円と湯沢IC-横手IC 460円の高速代で秋田駒ヶ岳に行けてしまうルートを書き記しておこう。

家を朝9時に出て午後1時半には「アルパこまくさ」に着けた(含:田沢湖駅横のスーパーで食料買物と弁当を済ませた)。
鳴子から鬼首峠、横堀まで108号線を走らせ、こまちICから横手ICまで高速道路利用で、
横手から「秘密の抜け道」を走れば約1時間半で「神代」につけるのでお勧めのルート、
それは第3の道「みずほの里ロード」。

横手IC を出たら直進し、ゼビオスポーツのある「婦気」交差点を 北上方面に右折し進み、
右手にサンクスのある本郷町の信号交差点を左折する。跨線橋を超えて横手保健所の信号交差点を右折し、
ぶつかったT字路が「みずほの里ロード」だ。

左折して、狭く走りにくいトンネルが3個続くが 其れを慎重に過ごせば 快適なドライブとなる。
途中に真昼岳、和賀岳、白岩岳の各登山口を掠めながら 途中の信号機なし、ゼロで走りとおせる。
仕事となれば、確実に時間短縮できる便利ロードだ。

田圃と山際を走る道路はいつもガラ空きで しかも幅の広い一本道で 曲がる方向にさえ気を付ければ
「わらび座」のある芸術村を通過しちゃう。
東北自動車道 盛岡IC経由なら4,130円だから ぐっとお得で早くなる。
それに土日は30%OFFだし、高速でエンジンを回さずに済むので燃費がいい。お薦めコースだ。

補足:食料品は田沢湖駅横のスーパー「グランモールタカヤナギ」 ここで全て揃う。



田代平から 蟹場温泉分岐へ_d0237340_17403687.gif

古生代から現代まで生存し続けている植物・・・ ミツガシワ すごいですね










Commented by HITOIKI at 2015-06-24 21:07 x
自分の生活圏からどのくらいまでの山を目指そうか、と悩むことがあります。即ち、目標設定です。今回の遠征を記録を読ませてもらって、食指が動きました。が、それをそのまま行動に移すべきか、躊躇する自分もあります。いわば山形は自分の庭みたいなものだから、他人の庭が良くみえるのだ。さまざまな山を目指して苦労して移動して期待を裏切られたくないとの気持ちもありますが、浮気心は広がります。切りがないようにも思いますが。目標設定、限りある余生なので。アドバイス、待ってます。
Commented by tabi-syashin at 2015-10-21 16:30
> HITOIKIさん
花咲く山に花を見に行くのは当然のことと思っており、違和感はまるでありません。無理をして欲求を留めたままにしておくのは良くないと思いますが、でもこれが結構病みつきになります。隆起山脈以外にも山はたくさんありますからね。岩手山の噴火口に10数メートルも雪が積もりますが それがどんな状態の10mか・・・?は 行ったものでないと解りません。覗いてみないことには、、、だから山に登るんですよね(笑)

学生のワンゲル連中は決まって というか こぞって八幡平や裏岩手の道なき道を歩いたと聞きます。東北大学ワンゲルOBが年代違いで4人も在籍していましたから、時代によって主力を傾注する山は違うようですが。 でも裏岩手には相当の思いの石を積んだようですよ。魅力は飯豊,朝日に並ぶのではありませんか?
by tabi-syashin | 2015-06-24 10:13 | Mount Akitakomagatak | Comments(2)