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乳頭山(烏帽子岳)

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朝4時に朝焼けを眺めながら避難小屋の周囲を撮影して、
6時に朝食をとりお茶をすすって 小屋の掃除をして、
ナップサックひとつで出かけたのは7時だった。
空っぽになった水筒も入れ、帰りは水を汲んで来ようの心積り。

2段ほど高みを越えたろうか? 黒湯温泉から延びた一本松尾根が合流する。
さらに一段上がると、、、目の前に 乳頭山の切り立つ崖が 岩手山の淡いブルーなすそ野を従え現れる。
秋田駒ヶ岳と繋がる笊森、湯森の縦走路がくっきりと光る笹原に浮き出ている。
振り返れば田代岱小屋の背景に小白森、大白森の広大な平頂湿原が長さ1キロほど横たわり、
・・・まるで飛行場のようだ。

その二つ並ぶ森の狭間の奥へ視線をやると大きな森吉山があり、
右手に目を向けると八幡平、畚、三ツ石、茶臼、岩手山が一連で続く大パノラマが展開する。
残念ながら大気が霞んで、栗木ヶ原は同定できなかった。

また次回、三ツ石に登ったら見下ろしてみよう。


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花はイワカガミ、ムシトリスミレ、アカモノ、コメバツガザクラ、ゴゼンタチバナ、
キバナノコマノツメ、オオバキスミレ、サンカヨウ、ベニバナイチゴ、イワイチョウ、
チングルマ、ヒナザクラ、ミヤマキンバイ、ヨツバシオガマ、ハクサンチドリ、ネバリノギラン、
コバイケイソウ、ニッコウキスゲ、ボウフウ、ゴゼンタチバナ、ツマトリソウ、マイヅルソウ、
ズダヤクシュ、ミツバノバイカオウレン、ミツバオウレン、シラネアオイ、オノエラン、
ハクサンシャジン、モミジカラマツ、ヒメシャクナゲ、コメツツジ、コヨウラク、ハクサンシャクナゲ、
マルバシモツケ、シロバナニガナ、キバナニガナ・・・、ほとんどの夏花たちが出揃っていた。

目につかなかったのは、ミヤマオダマキ、サワラン、トキソウ ぐらいだろうか?
火山性の岩礁や砂礫地にはどれも見かける同様の花が咲く。


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今回の遠征は天気が読めずにイライラしていた挙句の実行だった。
要は現地に行かなければ実際には判断できないのである。

あのまま仙台の自宅にいて、
秋田県内陸地方の曇りマークと雷情報とで埋め尽くされた天気予報を見ていたら
おそらく一歩も外に出ずにいたことだろう。

それほどTV各局報道は 「上空の寒気の流れ込みによる急激な気象変化」について
連日のように電波で流していた。
あまりの情報過多の状態から「カナシバリ」にあったようで身動きできない事態になった。

もっとも、冷静になって夏山の原則を考えれば、不朽の答えは「早出早着」。
3時前に避難小屋に入っていなければならないわけだが
そのことを頭に入れて 朝のうちに大かたが行動する登山は 天候に影響されずともいける。
「活路を見出す思考回路」にスイッチを入れればよいのだ。
雨にあったとしても 命まで取られる雷に遭わずにさえいれば それで良いわけだから。。。

其れさえもせに 曇りマークと雷マークに身を潜めていたら、「山の第六感」も機能しなくなるだろう。
第六感的には仮に寒気があろうとも 日本海から本州上空は大きな高気圧に覆われているのだから
・・・22日から25日は早朝5時から午後2時まで9時間の中で登山行動を考えれば良いこと・・・と。

実はこの金縛りを打破するには天気図(気圧の動き)を睨んで判断するしかない。
あとは現地に出向いて最終決断をすればいい。

其れさえもしないのであれば
「登山未経験者の女性気象予報士が出す情報」の洪水に身を任して、
☀マークの日に出かけるしかなくなってしまう。

もっとも自分はサンデー毎日だから、、、
晴れた日に行動すればいいわけで、その日が来るまで ただ待てばいい我が身なのだが。


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オオバキスミレ

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ヨツバシオガマ


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黒湯 一本松尾根からの登山道が合わさる。
秋田駒ケ岳の男女岳が見える。



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黒湯分岐

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by tabi-syashin | 2015-06-24 06:52 | Mount Akitakomagatak | Comments(0)