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熊穴にズボッ!(格闘編) ・ 他

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昨日は所用があったので街に出て、時間があることをいいことにw居酒屋源氏にて数盃呑んじゃった。帰りしなに、板場に立つ息子さんの旧車の調子を伺い(笑)、4月予定のHCCSの話をして店を辞した。それから遭難保険を支払うため、久しぶりに現役会員と待ち合わせて例会後の居酒屋でいろいろ近況報告やら懐かしい話やらをした。面白かったのは、つい先日結婚したばかりの会の若手、キムラ君の話。


キムラ 談

2月1日、、、二口の磐司尾根を姉滝向かいからとりついて、途中スノーリッジになって岩峰を越える部分があるが、ザイルを組んでヘルメット、アイゼン、バイルと武装しフォローで進むことになったそうだ。リードの小野寺から「登ってヨシ」のコールがあってリッジを渡りはじめ、向うの岩についた処で雪にズボっとハマってしまった。足にはアイゼンが装着され、そのまま雪にハマった感じ。ここまではよくある話だが しか~し、そこは運悪く熊の冬眠穴だった、てなわけで 話にググッと引き寄せられた 
 

おりしも 冬眠中の熊がそこに寝ていた!・・・あっちゃー大変!冬眠中の寝込みを襲われ、アイゼンで突き刺されたものだから熊もたまったもんじゃない。穴から這い出るその時 アイゼンの足をザッザーッと前爪でカッツァいたらしい。スパッツ&アイゼンでプラブーツのキムラの足は完全防備された冬脚だったので 熊爪一撃の効果はほとんど無し!

そこはスノーリッジの真上なのでどちらかが滑落することになるのだが リードの先行した小野寺がザイルでキムラを確保しており滑落しようがない。 むしろ緩めないものだから バイルを振るう度に(頼みもしないのに)小野寺がザイルアップするのでジリジリと熊公に近づいてゆく(笑) 彼が凄いのは すかさず手にしたバイルで応戦するところだ。さらにアイゼンでも2度3度と応酬した。熊は身を挺し キムラの眼を狙って前爪を立てた。しかしキムラは反射的に頭をかがめ 前爪はヘルメットを掠っただけだった、ついでにキムラのメガネがすっ飛んだ、結婚式のために新しく買ったばかりだったのに…。彼は眼の付近に浅傷を負う程度で幸運にも危機を逃れた。

再び彼がバイルで反撃に出て 熊の鼻っ柱を数回叩いて応戦したところ 熊は一瞬ひるんだ…軽く脳震盪をおこしたらしい? それでも 直ぐに復活するらしい クマ公の反撃は腕咬み攻撃にうつったらしい、でも脳震盪だから?やんわり試し咬み?甘噛み程度。 それにしてもバイルという武器は「技あり」にとどまり、必殺の一撃にはならないものだな。そのうちに脳震盪や打撲を負った熊と睨み合いになり、リッジで対峙した。 緊張の10数秒、、、キムラが視線を外したチョットの隙に 血を流しながら熊が滑り落ち逃げていった。 凱旋キムラを祝に小野寺がおりてきて?そのまま下山となった。

危ねぇ あぶねぇ、弁士のキムラにスイッチが入り アクションを交えるもんだから 聞く方は笑い転げてばかり さらにアクション入りで 痛快 絶好調だ(笑) 前爪で熊は引っかき傷を彼に負わせた。彼の顔には名誉の傷痕が残り それを マジマジ私も見てきた 凄かった(笑) 話も演技付きの臨場感つきで、一発目が来た直後に 二発目が来るのか? 猫パンチ風なのか? 「熊注意!」の看板のように上段からザーっとなのか?(笑)それら疑問への答えはなかった しつこく聞けばよかったかw 

冬眠しない熊の話は最近よく聞く。いや今回はアイゼンが突然、刺さったのだから いちおう冬眠していたことになるのか? だとっしてもだ!(笑)磐司尾根のあんな所にクマ公が棲んでいるんだと分かっただけでも収穫w。しかし、緊迫感も伝わって?興味のつきない1時間だった。それにしても いや笑った、 笑い過ぎて…涙が出た。本人にしてみれば 年末のボーナスで買った新品のメガネが飛ばされるわ、これまた新品のアークテリクスのヤッケを破られるわ、リードはフォローの武勇伝を高みの見物だわw 尾根に取付いたばかりなのに とって返して 救急センター行きだわ …って けして いいことはなかったわけだ、、、 が、何故か?痛快な夜が過ごせてとっても僕は満足した

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あともうチョットで…クマ公の冬眠するスノーリッジになる。新年会翌朝の二口山塊 磐司尾根



かつて沢登りの場合、釣師とかち合うことがあっても登山者に遭遇することは、まず、なかった。熊とはたまに下山路ですれ違うことはあっても 結構なスピードで逃げてゆくか 犬連れがいるとガルルル・・・と至近距離の葉陰で唸られることがあった程度。

会員が頂上付近で熊と遭遇し対峙するという話は数件あっても 格闘したという話に巡りあえた?ことは初めてだった。また磐司尾根の同じ穴に入って クマ公のヤツ 冬眠後半戦で二度寝してると思うよw 今度行く時はズボっと穴に落ちないようにワカン装着で行くんだな(笑)

さて昔は、、、様々な登山者との棲み分けが保たれていた…という話だが、今はいつどこにいても色んな登山者とかちあう。というか 沢登りの世界に一般登山者がニアミスなのか?意識的なのか分からないが?入り込んできているという状況、現役会員から伺い知った。時代は変ったのだ。どんどん我々は深山幽谷に追いやられていくのかもしれない(笑) 今年少し奥まった山谷に向かうとすれば?今年の遭難保険はもしかして例年以上に価値が出るのかもしれない(笑)




スティーヴマックィーン主演の映画「ブリット」や Ford マスタングの話、映画「華麗なる・・・」シリーズ、「ルマン24」の話、学生時代 女子同期生が映画館でバイトしていたので、ずうっと「真夜中のカウボーイ」上映の頃までタダ見した話など しようと思ったのだが・・・止めた。何故って?熊公に負けた!ただそれだけだ(笑) 

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Commented by torasan-819 at 2015-02-05 02:17
いやあ~熊との格闘体験談凄いですね。
自分だったらどうなるだろうと思わず手に汗を握ってしまいました(^◇^;)
ワタクシは想像するだけで結構、実際には遭遇したくはありませんねクワバラクワバラ…
Commented by tabi-syashin at 2015-02-05 08:47
ほんとに笑えましたよ、こんな会員もYMCAにいたりするんですね。
次回は隣の磐司沢の氷瀑に入る予定だそうですから ツワモノです。 

冬眠の穴は意外に風通しのよい切通しの草の根っ子と土手の隙間だったりしますから 
今回の穴は熊としては正統派でしたね(笑)
by tabi-syashin | 2015-02-04 09:28 | Mount Futakuchi | Trackback | Comments(2)