三岩岳から城郭朝日山へ 4日目(南会津)

d0237340_1713286.jpg
城郭(ジョウカゴ)朝日山です。あまり知られていない黒谷地内に立つ山。会津朝日岳が黒谷川を挟んですぐ隣りにある。

5月4日
昨夜からの天候悪化の兆しがあり、早朝5時の出発。下山ルートは計画通りに東西の城郭沢に挟まれた中間尾根を下ることで意思統一した。道産子嶋津が「これは?今朝だな・・・」 というんで 朝から緊張状態になってしまった。1380m地点手前の朝日沢が突き上げる小ピーク付近で 雪庇の上を行く明瞭な熊の足跡を見た。深く爪先が食い込んだ前脚の明瞭な足跡と歩幅のせまい浅い足跡が並んで 我々の行く先に進んでいるようだ。思いっきり笛を吹いた。全員呼子を持っているので交代で吹きながら登った。

1380mピークから城郭朝日の取り付きまで左斜面をトラバース気味にいき そこから一気のアルバイトである。もう登りはこれが最後だ。何か思いがあるのだろうか嶋津は誰にもトップを譲らず、テン場から130mの高差を確実に詰めてゆく。振り返ると ガクンと朝日沢源頭部の稜線が昨日のテン場まで続いている。火奴尾根(二重山稜で湿地になっているところから女陰のホトと名付けた)から立ち上がる大きな丸山岳から会津朝日岳、叶の高手まで視界が得られ視野に収められると最終目標地点である。「来年こそ丸山岳に登りたい」と幡野がいうので 「田子倉からのロングしかないな」と答えておいた。 

わずか20分で山頂を後にする。最初の斜面をケツグリ(尻セード)でいく。下山ルートは明瞭で雪も1000mあたりまで付いてるだろうと予測を立てた。左隣は急峻なルンゼを何本も西ノ沢に落としている。ようやく天気が昨日並に回復し右手の東ノ沢に日差しが差し込んでくると、暗い谷の斜面にポッポッとピンクの山桜が照らし出される。さらにポッポッと広がっている。陽光に包まれ新緑の世界も広がっている。足元に目をやると雪に倒されたマンサクの枝に黄色いチリチリの花がみっしりと付いている。光のクレパスは静かな谷あいにその絵心を描き出してゆく。

さてさてゆったりの構えはここまで。。。900mあたりから急に尾根は落ち込んでいく。シャクナゲやツツジにつかまっての藪懸垂となる。陽気につられたマムシがシャクナゲの葉っぱの上で日向ぼっこをしている。ここはそっと静かに懸垂してゆく。

山菜があちこちに顔を出す廃道に飛び出した。渡渉1回、スノーブリッジ1回こなして黒谷林道についた。お疲れさんの握手を求められ少々照れこくった。下山途中 山仕事のおじさんに助けられ軽トラックで車のデポ地まで送っていただいた。助かりました。汗くさい 無精ヒゲ面で恐縮した。心地よい春の風が無事の山行を癒してくれた。 
1994年 山行報告より
d0237340_15192510.jpg
三ツ岩岳をバックに 幡野 俺 嶋津 
あれ?、考えてみたら・・・御神楽下山遅れの三人組か? 颯爽としてるけどwww 
南会津は何度も足を運ばないと(土地勘がないと)・・・ 登れない山ばっか。

いちおう これで1992年以降1995年までの「南会津の山行記録」のうち 
未だ電子化していなかった「紙ベース」の記録は「電子媒体」化され
保存されることになる あと数編を残すけど 「南会津編」が終わった。 2013年11月 










[PR]
トラックバックURL : https://tabilogue.exblog.jp/tb/19971752
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by tabi-syashin | 2013-11-22 07:43 | Mount M aizu | Trackback | Comments(0)