三岩岳から城郭朝日山へ 3日目(南会津)

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5月3日 
朝5時 予定通りの交信時間。幡野の甲高い声がトランシーバーから転がり落ちてきた。妙に人懐こい声である。予定の確認をして朝食を済ませ6:30出発した。幡野たちはだいたい2時間で登ってくるだろうと踏んだのだが 三本山毛欅峠ではさらに1時間待つ羽目になる。

彼らは山毛欅沢の右岸から入り 途中から左手へ1235m地点目指して明瞭な道を急登してもらう予定だが それにしてもかかり過ぎである。(無線では丸山がバテ気味だといっていた)。それにしてもいい天気だ さすが幡野は晴れ男だ。彼との山行で大雨に当たったためしはない。

8:15合流 3時間ほどかかったのか。これからは4人で行動する。 途中の崩れた雪庇を避けるために藪に入るが しっかりとナタメが入っており易々と山毛欅澤山に立った。

振り返れば大きな山、三岩岳だ 東には七ガ岳 黒々とした大嵐山 見慣れたシルエットの田代山、帝釈山。とっておきのオレンジを皆で分けた。「迷いやすい地形・・・」という当初の心配は幡野マジックで吹き消され サングラスの似合うパーティになっていた。

次のピークは小手沢山。特徴的なピークでもないのにイメージの強い山頂で ダケカンバに囲まれた明るい山頂だ。東に古町丸山。昔懐かしい笊豆腐のような丸い山容を盛り上げている。ブナが古枝を落とし 実をまき散らして終えた殻を辺り一面に散らばせている中 なだらかな雪面を右に左に曲線状にとりながら T字路のように直角にぶつかるジャンクションに向かう。

右へ赤羽山 左へ恵羅窪山へのジャンクション。交代でステップを切りながら左寄りに進むと それに乗り上げ左へと曲がる。さらに藪を避けるため左の沢へ一旦下ってから恵羅窪山に立った。山頂はブナに囲まれたまるでアルシンド状の禿げた空間をもっている。

ここからは地形図通り4個ほど迷いやすいピークを越えねばならないが 1460mピーク手前で案の定 東へとコースを外れていく。そろそろ合流組の疲れが見えてきたかな。城郭朝日山がみえてきたのでこれ幸いと大休憩をとる。

倉谷川と黒谷川とに挟まれた稜線にどっしりと身構えた彼の山は 東面を朝日沢にその黒い岩裾を垂らし 600mほどの高差で大三角錐のようである。こちらから見れば荒々しい鬼神のように男性的なフォルムであるが逆に西面は女性的な柔軟さを持っている 不思議といえそう。 

丸山君が 「さっきまで白く見えていたのに 今は黒く見える」 などと言っている。遠目には雪の反射で白く見えるもんだよ などと先輩風を吹かせていってもしょうもないのでニヤニヤしながら聞いていた。 

さらに「俺のルーツだ」などと言っている 古町丸山と丸山岳に囲まれた今日のコースは丸山君のためにあったのか。 会津の山に不慣れな彼は特に印象深かったのかもしれない。今日は幡野が担いできたビールを飲みたいばっかりに 1353mの広い尾根にて行動終了とした。気仙沼の塩辛が披露されゆるゆると宴会は始まっていく。最後の500㏄の日本酒はサッと消えた。
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by tabi-syashin | 2013-11-20 14:58 | Mount M aizu | Trackback | Comments(0)