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朝日連峰 蛇引尾根④

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今日の写真は「袖朝日岳」…西朝日岳から派生する尾根
雪崩に磨きこまれた(花崗岩質の?)白いスラブ群、みごとなアバランチシュート群です。


今回のブログは 滅多にネットにはアップされない小国・五味沢登山口から見た朝日連峰の光景でした。斜光線により浮き出る尾根の入組み具合が明瞭になる中、向かいの山の端にて山座同定を楽しむことも山の味わい、楽しみ方です。朝のうちが比較的に容易ですね 山座同定は・・・。

 
山というのは 一つの山をルートを変えながら何度も登ることで だんだんと自分の山らしく思えてくるもの。つまり 山が自分に「同化」してくるわけですが、、、数をこなし幾峰登られたとしても 一つの山を一つの方角から登っただけではなかなかそれも得にくいもの。山を語るには その山を語れるだけのストックがなければダメなんだと思うんですね。味わうだけ味わってこそ その山を語れるものだと思います。

横っ跳びに全国を飛び歩いても・・・、1年で10座ずつですか?10年で100座? 北海道から九州まで?たいへんですね。命に限りがあるわけですし・・・、たった1座であっても語れるほどのストックを持つのと100座も登っているのに語れる山を持たないというのは 山への向かい方、人生という時間の掛け方、使い方として非常に勿体ないなぁと 私なぞは思うわけです。

横っ跳びにピークハントを繰り返す方々には盾突くようで申訳ないのですが・・・

「山を縦に掘る楽しみ方」を味わっていただけたら 人生さらに豊かになろうかと思えるのです。少なくともいえることは 限られた時間と資金の中、無目的に登山することだけは最も勿体ないと思えるわけです。
「心に響く山」は数をこなして得れるものではありません。極端な話ですが 雨中、霧中、すこぶる天気が悪い中を登ったとしても百名山の一座は一座ですものね。それで 100座登ったとして何が残ると言うんでしょう。
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山はあらゆる方向から眺めることで深い味が滲み出るもの。今回は日本海側からのアプローチでしたが いつもと違った朝日連峰の姿を紹介しました。如何でしたか 味わい戴けたでしょうか。次回は地元山岳会の努力で道路が通れるようになったというので、後輩と久しぶりに大井沢から朝日連峰の飛車角といわれる障子ヶ岳に登ります。紅葉が楽しみ。今年最後の朝日連峰になるかも? 天狗小屋の小屋番は佐藤さん?石川さんかな?

ん?飛車角というなら・・・祝瓶山にも登らないと、、、片手落ちかもw。その時期、初冠雪なんてことも?あわよくば期待しております。橋板が掛けられているうちに行かなくちゃ。また来年になれば三面登山口からの試登も楽しみの一つこれまた滅多に報告されない日本海側のルート。聞けば 片側にしか手摺りの無い 一本吊り橋というのが控えているらしい。道陸神峰まででも何とか歩き通してみたい そんな思いにかられますw 

もともと沢屋上がりの自分ですが 今年、夏の朝日の厳しさ 夏道の辛さが充分にわかりましたw でもこれだけ朝日連峰に照準を合わせて年間計画を立てるというのもクドイ・シツコイかwどうなんでしょう? こんな味わい方しかできないのは 以前在籍したY山岳会の根柢にある気質(会風)にほぼ近いパターンといえるもの・・・そういう地域・流域踏査の山岳会でしたから・・・ここまで山の楽しみ方を教えてくれた会や仲間たちに、ある意味感謝です。でわ!
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まだ雪渓が残っているようです、、、すごいです「根雪」?w
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袖朝日

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最後の一枚は 西側から見た大朝日岳

東側に位置する西川町や大江町側から眺めている人にとって 迫力を感じない大朝日岳西斜面のなだらかさに驚くかもしれませんね。

Commented by HITOIKI at 2014-09-25 21:52 x
初めまして、HITOIKIと申します。
torasanから流れて参りました。山岳会のお話も読ませて頂きました。冒険心は私も持っているつもりですが。百名山の話もまったく同感です。私も登山ブロガーのはしくれと自称しておりますが、大先輩のご意見に感銘いたしました。吊り橋3番目までしか渡っておりません。第4の橋は決死の覚悟で挑戦したいと思います。今後もブログ楽しませて頂きます(リンクも貼らせて頂きます)。
Commented by tabi-syashin at 2014-09-25 22:38
HITOIKIさん こんばんわ 初めまして、、、
貴ブログ 数枚ですが拝見させていただきました。
娘さんと 燧ですか・・・羨ましい限りです。

うちの娘どもは もうすっかり山から疎んじました。
小さい頃から 1000だろうが2000だろうが3000だろうが登らせてきましたが
親父が山に没頭するようになってからは もう来ません(爆)

貴ブログを拝見させていただきます のちほど。
by tabi-syashin | 2013-09-30 16:56 | Mount Asahi | Comments(2)