2012年 12月 17日
大政党有利な小選挙区制度
カート乗りで こんだけ風を切るのが似合ってる女性も そうそういない・・・。
単純比例制で得票率をもとに議席(480)を配分してみると 今選挙結果は次のようになる。
自民党 ・・・ 得票率27.6% 比例制なら 133議席、 小選挙区制では294議席
民主党 ・・・ 得票率15.9% 比例制なら 77議席、 小選挙区制では 57議席
維新会 ・・・ 得票率20.3% 比例制なら 97議席、 小選挙区制では 54議席
つまり 自民党は実力の2倍の議席を獲得したことになる。 ここが小選挙区の落とし穴。原発反対だから 自民党には投票しなかったのに・・・、なんで 自民党の議席が増えたの? っていう疑問の答えはここにある。
大きな問題として 現行 小選挙区制度もこんな現象を生み出す大きな要因になってる。小選挙区で投票するという形は大政党に有利に働くわけで 1994年制定以降 前回選挙が民主党、今回の選挙が自民党に有利に働いた。少数党はもう小選挙区制度では勝てない仕組みになってしまった。
打開策として・・・
全国の総有効投票を議席数で割り、1議席当たりの当選ライン得票数を算出し、それを越えた人を当選者に任命すればいいんじゃないかな。こうすれば比例代表制のように党派毎に解り易いし、立候補者は皆全国区みたいなものだから「一票の重さ」に格差など最初から存在しない。有権者は候補者の顔や人柄、地縁ではなく「政策で選ぶ」ので「奄美の実弾選挙」は無くなる。
利害関係は勿論存在し所得差間、階級間に生ずるけど 金持ちが貧乏人の支援など端からしないし つまり金持ちも貧乏人も混ぜこぜで自民に投票するというような珍現象?「勘違い」がなくなり、逆に社民党や共産党や「今は一人党」も政策論争で堂々と当選する可能性が出てくるし、国政選挙はもともと政策で争う「階級闘争」のような性格もあるし、本来そういうものだろうし。「地域の利益代表に投票」する時代はとっくに終わった、「得票率は低いのに議席数が多い」という現行小選挙区制度の矛盾はいずれ是正されるべきと思う。
自民党政権となれば、最大関心事の「原発再稼働」で電力は安価になり大企業は喜ぶだろうね。しかもGO・STOPを決める「規制委員会」メンバーを自民党お声掛かりの委員で埋めるだろうから再稼働がバンバン進むんじゃないかな? ますます第2、第3の福島原発が増えるわけだ。憲法を改正し軍備を増強し、領土問題では戦争も辞さない、核を背景に凄むような国へと突き進む危険な政策を標榜しているので、国民は再び民主党政権を呼び込むかもしれないね?
6年間で7人目の総理大臣ですが また安倍総理、自民の返り咲き・・・。
自民が
2006年の安倍(政権放棄)
2007年の福田(政権投げ出し)
2008年の麻生
民主が
2009年の鳩山
2010年の菅
2011年の野田 と自民と自民亜流の民主が代わりばんこ。
再び、2012年自民の阿部総理誕生となるようでコロコロ短命政権が7年目になる。
その要因の一つにアメリカの安保の枠組みに日本人は精神面から生活面までガッチリ組みこまれている こと もう一つは 経済界の利益を守るという利害関係でこの50年自民党が成り立ってきた政党のバックボーン。尖閣・竹島問題でナショナリズムが台頭し右傾化が強まる中での自民圧勝、さらに維新の会が50議席によりもっとさらに右傾化が進むのではないかな? もっとも 国民は自分が政治の綱を引いている自覚がなく単に「勝馬に乗ってる」程度の意識レベルのようだ。
結局 選挙制度を小選挙区制から比例制に替えるべきと 僕はそう思う。