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帰属の誤り

再び 通行人を刺殺した事件がおきた。最近 巷で起きる無目的殺人だ。
この10年で 通り魔事件の発生件数は70件を数えたらしい。
今事件の犯人像に共通点が多い・・・40歳前後、無職、独身、男性、薬物 だ。

生きることが辛いとして 自殺することでその辛さから逃れられる
・・・とすれば 何も他人を巻き込む必要はないではないか。 

自分の不遇を社会のせい、他人のせいにするから 社会を恨み 人を怨み殺そうとする。
「怨恨」という極めて小さな犯罪動機が心に芽生えはじめる。
しかし恨みの矛先は具象化されにくい、それ故 無差別的に選ばれた対照は哀れだ。

ああでもない、こうでもないと 難癖をなすりつけれるものなら 何にでもなすりつけたい・・・
自分のせいではなく他人のせい・・・犯罪者の言い分だ。

心理学的にそれを 「帰属の誤り」という。
罪を犯す者たちの身勝手な(犯罪)動機だ。

それにしても 犯罪者の社会復帰には「監視する仕組」が必要かも・・・これは問題発言だが。



お勉強 ① 帰属の誤り・・・

テーブルの端に 
綺麗な花が生けられた花瓶が置かれていたとする。。。

自分の不注意で 
それを倒した場合 状況は一変する。

君は 倒した自分が悪いと思うか? 
それとも 置いた奴が悪いと思うか?

大抵の場合 そう、
倒した自分が悪いと思いつつも 心のどこかで
「悪いのは 俺じゃない・・・  
 悪いのは テーブルの端に置いたヤツだ」 
と思っている。

これを「帰属の誤り」と云う。

私の周囲にもたくさん居る ザラだ。
ザラではあっても これに薬物が絡めば 事件としての事例が増加する。 



お勉強 ② マズローの自己実現理論・・・

本来、人の行動選択と云うのは・・・ 自己都合(低次の欲求)で選択されるよりも 
社会的に貢献したいという高次の欲求で行動選択された場合には 一層の満足を感ずる。

これが「マズローの欲求」とよばれる自己実現理論なわけだが
社会的な自己実現は最高の満足を得られる・・・これにはどんな事象があるのか?
具体的に身の回りに例をひき、挙げてみる。お世話になってきた人たちの顔が浮かぶはずだ。

反対に、殺人を犯すことで自己実現を得ようすることは 最下部の欲求に位置する。
してはいけないことをしたという意味で 大罪も課せられる。

人の行動選択であるが 人を陥れようとする悪意が働いた場合 
行動選択は最初から捻じ曲げられ 歪んだ方向にのみアクションを起こしがちだ。 
君の場合、どうであろうか? 実は、この「歪み」が問題なのだ。

つづく・・・

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Commented by よし@会話術 at 2012-06-12 23:01 x
犯罪者心理も奥深いですね。
ちょっとでも少なくなるよう進化しているんですかね。
Commented by もときち at 2012-06-12 23:35 x
よし@会話術さん こんばんわ
 
先日のNHKオウム特集は興味深かったですよ。信者の過去を調査すると人間像に一つの傾向が出てきたそうです。その芽を摘むにはまだまだ。社会的な犯罪が少なくなるというより 今後益々増えると思いますね。増えて初めて対策されるというのが現実ではないでしょうか? 

その理由は教育にあると僕は思います。 思春期の子どもには情操を重んじる教育が大事なんですけど たとえば感動するとか 達成感を味わえさせるとか。 しかし現実は公式暗算型でテストという予定調和に生徒を当てはめ優劣をつけるといった風です。おまけに学歴というお墨付きがなければ大企業に入れません。

そういう意味で 国家は一方で犯罪を取り締まりつつ 一方で犯罪の病巣を除去しないでいるという矛盾があるわけです。なかなか早晩には治りません。社会はもっと複雑怪奇ですので対応もできません。

ここでのお勉強の③で 自己認識の方法を知ることで 自分で自分の客観視ができることに長じ 適材適所な道を歩ませることも親としては大事なことかと思います。 
難しいので疲れますね  でも またカキコしてください。 
by tabi-syashin | 2012-07-08 07:15 | colum | Comments(2)