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五頭の彩

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越後の朝、、、屋根を打つ雨の音で明けた・・・ みちのく東北より半月ほど雪の季節が遅いというのも雪国のイメージからは意外だった。数日前に10cmもの積雪があって地元では驚いたという ここは新潟 越後は五頭の里。 五つの頭をもたげて山塊をなすという五頭山の麓。珍しいラジウム泉が湧き出て 日本でも玉川温泉につぐ名湯だそうだ。それと最近、スチュワーデス嬢のお気に入りとかで有名になった「安田ヨーグルト」の産地でもあるそうで(^-^;;
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ゴロッ ゴロッ ゴロ と時々単発な雷鳴。。。話には聞いていたが 秋と冬とのしのぎ合いが雷鳴を轟かすものだとか。仲居さんによれば、、、「鉛色した長い季節がこれから やってくるぞー みんな準備はいいかー?」 っという感じだそうで。 雷さまを「怖れ」と捉えず、「雪招き」と解釈するあたりが雪国らしく、、、とても情感があって、興味深い。
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晩秋から初冬にかけて雪虫が飛ぶんだそうで。一見、綿または雪片が降る姿に似ており、秋が深まる中、たまの温かい陽気にすうーっと飛ぶ「雪虫」。東北にも雪虫は舞い、「雪ばんば」とも言うらしい。で、この雪虫が舞うと 地元の人たちは冬の準備を始めるそうだ。 また仲居さんによれば・・・「雪虫飛べば、75日で雪が降る」 本格的な冬が来る・・・というのである。思わず腕組みを解き大きく頷いてしまった
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大きな中庭を介して離れが5棟 本館と昭和館と大正館と明治館とが 6000坪の邸内に静かに建っている。 閑かだ、、、 。煩いといえば・・・木々の周りを忙しそうに啄んでいる四十雀ぐらいだろうか。自分は古い建物が好きで こういう宿を好んで泊まりに行く。広い縁側に紅い毛氈が敷いてあり 雪見障子の設えは 降り積もる雪を眺めながら風情を味わう客の姿をいとも簡単に想像させる。それに加え、床間の明かり取りの丸窓。 辺鄙な宿を訪ねる泊まり客に 「ようこそお出で下された」という感謝と 喧騒からの落ち着きと 「和の冴え」とで・・・大いにもてなしてくれそうだ
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お気に入りの古い建築 贅を尽くし 洒落を演出した建物・・・ 加えてここ 山地の麓という風情が意外性をさらに強める。6000坪の邸内 林と庭と池とで本館と離れとを調和させる。 広大な敷地を見事に演出した、骨太い明治の「旦那様」を感ずる。
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東山温泉向瀧の山斜面を登る敷地を巧みに利用した建物もよかった 飯坂温泉中村屋の海鼠壁の重厚さも 瀬見温泉喜至楼のそちこちに彫ってある大工の遊び心も 白布温泉西屋の深い雪に耐えて建つ重量感も 青根温泉不忘閣・・・伊達様も入ったという風呂も 台温泉中嶋屋の欄間の造りの見事さも 鉛温泉藤三旅館の玄関構えも 田舎とはいえ迎賓の贅がある。それら名館にも引けを取らぬ「和の美」がここに宿っていた。。。
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by tabi-syashin | 2008-11-21 11:32 | Niigaa | Trackback | Comments(0)