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機械式カメラ Nikon F3/T

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こちらは あまり使用感のない Nikon F3 /T。チタン製のいわゆるニコンのフラッグシップ機。30年前だが・・・メーカー自らが「スーパーニコン」と称したほどの秀逸なフィルムカメラ。天候や明るさに合わせ絞り環を回し マニュアルでピントを合わせ 自動露出なので・・・あとはシャッターを切るだけ、超簡単。また、秀逸なボディデザインにも古さを感じさせない。車と共通するイタルデザインのジウジアーロの手による。黒いボディに赤いラインが一筋入っていて お洒落でカッコイイ。

基本的な性能を変えることなく20年も作り続けられたカメラ。勿体なくて登山や沢登には持ち込めなかった。沢登りで 冬山で・・・使うには 重くて。。。90年当時、山岳会でもニコン使いは少なく、そのメンバーの中に 東北山岳写真家集団の会員がいて 彼らの影響もあって購入した(と思う)。デジタル化の前に、オートマチック化の一時代があり さらにその前に製品機構の一部を電子化する時代があったわけだが そのオートマチックの波がそこまで来ているというのに 流れに逆らい 電子露出、手動式ピントの 機械式カメラを購入するという・・・古さの共演みたいな(笑)感が当時26万もの価格をマヒさせ購入意欲をしきりと掻き立てた。支払いなどその時はまるで眼中にない。

一挙にデジタル化の波が押し寄せ、機械式カメラは“男の手慰み”におさまった。その日から今日まで20年あまり、磨かれるだけの骨董品のような代物。なんともいえないメカニカルな良さ、格調高さが潜む。中でもシャッター音がたまらない。今じゃ、静かなシャッター音が主流だが・・・。あぁまた 思い出してしまった。これまた話しは古く 90年ごろの5月の連休、僕らは穂高を目指し涸沢カールにいた、、、まだ冬の帳が明けない5月の朝。モルゲンロートに奥穂、前穂の峰が焼ける 白い峰々がピンクに染まる。カール鞍部の小豆沢を登り、山荘玄関前から奥穂への2段梯子にとりつくが 鉄は凍てつき、足元の雪はすべてが蒼氷で、12本爪アイゼンがないと登れない。バイルを振り下ろすたびに カラカラと氷が飛び散って斜面を滑り落ちてゆく。そんな粛々とした氷雪の涸沢カールにF4のシャッター音が響いた。リバーサルを2本使い切ったと友が言った。これも購買動機なのかな?

バシャ! 大きな音がして友のF4のシャッターが切れた。このミラーショックでシャッターブレをおこしそう・・・、じつに快感。どんなカメラでもしっかり構えないと画像はブレるものだが ニコンのシャッター感触はたまらなかった、脳天を突き破る気持良さだ。いつか このカメラも再生させようと目下 手入れ中。となれば 広角系の18mmか24mmのレンズ ポートレートに85mmが欲しい。以前にも栗林工業製のレンジファインダー機:ペトリ2.8 があったけれど すっかりカビが生えてお蔵入りしてしった。他にRICOHのAEオートフォーカス機があったが、どこにいったっけなぁぁぁ、、、。機械式はこれが最後の一台になってしまった。
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by tabi-syashin | 2011-08-16 11:18 | Camera | Trackback | Comments(0)