ブログ移転のお知らせ

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いつも 「もときち」ブログにお越しいただき ありがとぅございます。

「泉ヶ岳ミーティング」(イッズミー)という「車ブログ」からスタートしまして 
趣味である「ヘタッピ写真」と5年前に復活した「ヘナタレ登山」の二つの趣味を
「車ブログ」から分離させ、今日まで飽きずにチマチマ更新し続けてまいりました。


お陰さまで、イッズミーブログからのアクセス数はユニークで13万件となりました。
イッズミー開設から13年間(!)ご贔屓いただき ありがとうございました。

当ブログも画像容量が100%に達したため 次はどうするか?少し悩みましたが
後先を考え、やっぱり「無償」のサイトで(笑) 装いを変えて(小手先を代えて?)
新ブログとして 再スタートすることに致しました。


新ブログサイトは「tabi & photo-logue 2」として登録済みでありまするぅ。


当面の間、「活字」ばっか? メンドクシェ!っぽい? ついてけねぇ!っぽい?
難読なブログですが(笑)、テーマ「山は総体だ!」で、「考える山」スタイルで…と。
ツキイチ登山しながら、温故知新で「山」を深耕し 達者で遊ぼうかと思います。 

前号に引き続き ご愛顧(?)ご愛読のほど よろしくです。
とりあえず まずは お知らせまで。。。 もときち




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by tabi-syashin | 2015-11-27 13:03 | a la carte | Trackback | Comments(0)

2015 総括

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早いもので 今年も総括する時期に・・・。夏山再開5年目、雪山再開3年目。

① 概括
今年はサンデー毎日の恩恵で 登山計画は余裕でこなせた。
快晴で気持ちの充実したときに山行すれば良いので とても楽ちんだった。
② 天候
雨の日に歩いたのは1日だけ。小屋泊まりの翌日が雨という結果的なもの。
40日の登山日数のうち 39日は曇りか晴れの天気だった。
③ テント(泊)
山に親しむことが出来た。小屋泊まりも平日なので余裕だった。
山岳テントを新調した。テントを担いで…どこかへ!夢想中。 徘徊老人じゃないよ(笑)
④ 好みの山域
絞れてきた。初登で神経を使ったのは「飯豊北部」のみだった。
・今年は「朝日」「飯豊北部」「南会津」「裏岩手」を選び、登ってきた。
・同じ山を登山口や季節を変え 2年続けて登ってきた。このメリットは大きい。
・来年も同じ山域で、テント携行・・・、それが自分らしい登山スタイルだと思っている。
・アチコチの山に登ることはしない。経験値のない山は下調べが複雑になる。
・横っ飛びに名山を追いかけることはしない。それは 自分の性格に合わないから・・・。
・1000m以下の山には登らない(無雪期)。もっと年老いてからでも里山なら間に合う。
⑤ 年間計画
計画を立て、公開して自分を縛り、一年を歩きとおせた。
昨年同様、やると決めたらやる!、計画は ほぼ貫徹できたと思っている。
⑥ 反省
もっと幕営山行を増やさないと 真の「山」は味わえない。
小屋泊まりにせよ幕営にせよ、ソロ山行には「装備重量」「食事量目」「対孤独感」も含め
高年齢なりに「耐久性能を上げる」ことは絶対・必要条件。自己の 限界を知って、維持すること。
⑦ 課題として・・・
古巣YMCA山岳会に戻らずに、「中高年の山歩きの会」に入会しようかな?と思うことがあった。
移動に単独行の限界を感じる。さらに縦走計画ができないなど 配車、長距離運転に問題が多々。
「互いに」学習したり技術を高め合ったり 「共同で」訓練したり合宿したり 何かと楽しそうだ。
⑧ 山行データ
◆今年登った山? (延べ日数 42日)
宮城の山・・・ 泉ヶ岳(2) 二口(5) 蔵王(2)栗駒(1)
山形の山・・・ 栗子(2)面白山(5) 神室連峰(1) 朝日連峰(7)飯豊連峰(4)葉山(1)月山(3)
福島の山・・・ 吾妻(1)安達太良山(1) 尾瀬(4)*燧ヶ岳回避!
岩手の山・・・ 焼石(1)
秋田の山・・・ 秋田駒(2)*噴煙忌避!
◆今年の目標 1・・・毎月、2つ登る!
ほぼできた
延42日
◆今年の目標 2・・・山中泊で!
ほぼできた
山中泊 10日・・・小屋泊8(食事つき小屋2)・幕営2・車中泊0・焚火泊0
山岳テントを新調した! これが大きい前泊の要因
◆今年の目標 3・・・山域を絞って!
ほぼできた 
朝日(小屋泊) 飯豊(小屋泊) 南会津(幕営) 裏岩手(小屋泊) 
神室&二口(日帰り)
◆残雪期
7回
*冬は車がない。JR仙山線で面白山・市営バスで泉ヶ岳に通った 来年も同じ
◆いけなかった山
平ヶ岳、吾妻・谷地平小屋泊、
◆歩けなかったコース
角楢ベース、赤鼻幕営での循環ルート
◆連泊縦走
飯豊での2泊以上 できた
朝日での2泊以上 できなかった(大鳥池小屋に行けなかった)
裏岩手の2泊以上 できなかった(八瀬森小屋に行けなかった)
◆初体験・・・飯豊北部(足ノ松尾根・新潟からのアプローチ)
◆山料理・・・
今年の定番 ( グリーンカレー、ミネストローネ、肉うどん、ミートソース、ラーメン)
来年は 晩秋に鍋
◆紀行文は・・・今年も秋・冬に書く。
活字を読む! 長文を忍耐強く完璧に読破する! 
奥会津の日常生活・暮らし向きを学ぶ・・・「会津学」
写真 もっとスナップする! 山ばかりじゃダメ、「暮らし向き」も撮る!
⑨「健康管理」
体重 68kgと現役時代のベストに戻った。血圧 120前後になった
血液検査では血糖値が 110、HbA1c指標が 5.7%・・・と良い数値(2ヶ月毎の循環器科定期健診)
今年は大酒を飲む機会がなかった(サラリーマン勤めを辞め ストレスがないから?)
「週一休肝日」を継続する(来年は休肝日週3、できて当たり前!になる)
* 煙草は60歳の誕生日に禁煙を誓い 翌日から止めた。 一本も喫わずに5年になる。
⑩来年の山
花・・・鳥海、田代・帝釈、秋田駒 (田代山と鳥海の萬助小屋が楽しみ)
夏・・・以東小屋、東俣-朳差、平ヶ岳、三ッ岩-窓明 (以東小屋の建て替えが楽しみ) 
秋・・・朝日、飯豊、裏岩手、新庄神室、会津駒、燧ヶ岳 (縦走が楽しみ)
雪・・・泉ヶ岳、面白山、栗子-七ツ森 (今冬も面白山だwww)
来年も月2回ペース 日帰り(12日)泊まり(24日) 延36日ほど計画する
沢登りを4回 目標は二口本流の沢、出羽丘陵・中野俣峡谷の沢
⑪来年の小屋泊・テン泊
飯豊北部・朳差~門内、朝日縦走・酒田-左沢♨、裏岩手(2泊)、平ヶ岳(2泊)、谷地平小屋(泊)
⑫18歳から
山を登り始めて・・・もはや 47年か。。。
語れるほどの山、そんな年齢になった ということかな。
皆さんが今味わってる事、今感激してる事・・・は とうに味わってきた。
子供でも歩ける安全な北アは毎年夏休みに登ってきた。未達は五竜-鹿島、烏帽子-針ノ木-赤沢。
山岳会で沢も雪山も人並みに登ってきた。夏道なら今後70歳まで、と思っている。
そこから先は「里山歩き」「電車の旅」「会津の暮らしを尋ねる旅」、、、農家民泊で。
⑬車関係
意図して遠ざかりつつあるのだけれども・・・その意図を誰が知りえているかは謎。
「心の問題」なので時々変化する(笑)  後輩が自覚しないことにはダメかも。。。
それと、レースもしない サーキットも走らなくなっているのに・・・
いつまでも 車、車、と騒いでも 自分にとっては意味がないように思えてきた。
車という「文明の利器」とつきあってきたが、根本の「文化」を理解するということが車世界にはない。
戦争という「文明の果て」を考えるといった「根本的なこと」が 車の世界にはない。
戦争のために車という乗り物が研究され発展してきたにもかかわらず である。
それは文明との付き合いでしかなく 悪く言えば「旧車の持ってる価値」とつきあっているようなもの。
もう限界かもね。原付のボロカブを弄っている方が よほど楽しいと個人的には思う。
⑬写真関係
今年は 真面目に撮らなかった!と言える。 Nikon F3を一度持ち出しただけ。
ほとんど Fujifilmのミラーレス一眼で済ませた。「カメラも軽量化」に完全に移行した。
重いレンズ抱えて 山ンのぼっても疲れるだけ・・・、軽いカメラが一番! つくづくそう思う。








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by tabi-syashin | 2015-11-25 20:05 | a la carte | Trackback | Comments(0)

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PENTAX FA85㎜ SOFT



うっかり間違えて 記事を消してしまった(´;ω;`)

たしか・・・

車の修理の話と 新規ブログの移行話だったようだったが。。。



新規ブログは tabi & photo-logue 2 として準備中です。

よろしかったら 再び ご訪問ください。


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40年ほど昔に、制作されたカートのフィギュア。
クラシカルな姿に惚れて眺めている。
ショップの引っ越しから出た山のようなゴミに埋もれていた
フィギュアと目が合って咄嗟に彼をサルベージした。

緑色のレーシングスーツには チームYAMAHAのロゴ
ヘルメットには Marlboro、CHAMPIONとSTPのステッカー
胸には日の丸のワッペンが縫い付けられている、全日本の代表選手だ

サイドポンツーンなし バンパーはパイプむき出し
すっごく素朴なレーシングカート・フィギュア

それで目線は 左コーナーの先の方に向けられて
かかる横Gに耐えてる、実のレーシングカートそのもの。。。

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by tabi-syashin | 2015-11-20 09:35 | Car | Trackback | Comments(2)


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三岩の小屋で 白秋の山を語りあう
 
夜は更け 月は高きにあり 透明な白で輝きをます 
小屋を囲むシラビソの木々を 白く照らしだす


シラビソの米つぶほどの葉先には 小さな雫が垂れ 
その一粒一粒の葉の 一滴一滴の雫を 月が透明な白で照らし出す
キラキラと幾千幾萬の葉先が 光の瞬きを繰り返す


とてつもなく大きい クリスマスツリーのようだ


闇に立つシラビソは 幻想のうちに薄衣を纏い 光を飾りとした
深く静かに魅入ると 突然 風が吹きあげた 
枝が揺れ 光の飾りがすべて掃われ どぉっと「光」が降りかかってきた  


凄い 見惚れるばかりで 何もすることができなかった
この驚き、、、これが自然の茶飯事なのか? 
魅入る者に感動を宿らせ それに触れた心を震わせる

 
その感動に 崩しかけた身のアンバランスを知る
都会ズレした身の そんな浸し方でも いいではないか 
オオシラビソの光のシャワー・・・、少し早いメリークリスマス


振り返ると 薪ストーブの灯りが 小屋の硝子から漏れだしている
その硝子のこちらとあちらとに 人間臭さの境界が見えた


仕事に追われ 山にも行けないと嘆いたS
忙しがり屋の彼も そんな硝子の内側の人間だった
賑わいの夏が終わり 山もそして仲間もそれぞれに迎える秋


山との関わりを 静かに見つめなおしている
山は思考の場でもある 
白秋の宵に 想いを・・・、じっくり 語り 伝えよう   

1994年 山行記録より









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by tabi-syashin | 2015-11-17 11:48 | Mount M aizu | Trackback | Comments(0)

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前回と同じ「山名考」を掲げた。先日は「三菱伸銅(株)山岳会」の森澤堅次さんの寄稿によるものだったが、今回は江花俊和さん日本山岳会・科学委員会委員」による山名考だ。お二人ともに南会津山の会の会員であり、地元の名士でもあられる。

森澤さんは「ホンモトイイトヨサン」と呼び 江花さんは「ホンモトイイデサン」と呼称するが どちらも同じ山である。どちらの読み方も拾えているので、一方を間違いと捉えるものではない。

この山の所在を知るにはこちらの江花さんの寄稿文によると詳細に解る。(南会津山の会いろりばた72号より抜粋)



「本家本元」という言葉がある。こっちが「大本」(オオモト)になるということを意味するが、この「本元」と冠した山名が実に面白い事と 飯豊山の剣ヶ峰や御秘所に見立てたと思われる岩が連なっていて、リンゴ大の穴を無数に持った岩窟(ハング状)がある と聞き興味を掻き立てられた。

この山は大戸岳の北東、高畑山の中腹にある。しかし「山」といってもピークではない。「高畑山の支稜の標高680mの岩稜」である。新編会津風土記によると 高畑山は昔飯豊権現を勧進せし所なりと云、毎年八月村民此れに参詣す とある。






上三寄(カミヨリ)の南外れの大川にかかる橋の手前、旧道との分岐を少し行った左の店の所から入り、すぐに右に折れる。道は田圃から急に山間に入り、闇川(クラカワ)の断崖沿いに変わる。この奥に集落があるとはとても信じられない、そんな深山の雰囲気である。

菅沼、四ツ谷、闇川の集落を過ぎ、大戸岳への道を右に見て、桑曽根、そして最後の集落の入小屋に着く。参道入口はさらに1キロ先である。本元飯豊山参道入口の小さな標識が左側にあって、少し入ると薄暗い木立の中に飯豊山の大きな石碑があった。

今にも倒れそうな鳥居をくぐる。田畑の跡地から林道を横切ると道がはっきりしてほっとする。小沢のほとりのお姥様に頭を下げてしばらく行くと杉林の登りにかかる。本当にこの先に飯豊山があるのだろうか、間違ったかな?と思ったとき 注連縄が鳥居のように頭上にあるのを観て安心した。

見上げると岩の続く急登になる。注意さえすれば危険はなく困難でもない。すぐに右に大きな岩が現れ「若木大権現」と記された木札があった。明るい尾根から再び大きな岩が現れ 幾つめかの岩を左に捲いて、無数に風化した穴のある異様な奇岩が立ちふさがる。

岩の下は広く ざらざらした白っぽい裸地で賽の河原という感じである。「一之王子大権現」、「御裏三宝大荒神」などの木札と七寸の鉄剣が祀られていた。岩の左下をまわって今にも壊れそうな梯子を上って 鎖の登りを終えると松の大木の間から社が見える。

本元飯豊山神社は 岩稜の南面の岩棚にある。幅二間、奥行き一間ぐらいで、「金躰大日大聖大権現」の木札と三十本あまりの剣が祀ってあった。社の左の胎内岩へは鎖があり、二人ぐらい入れる岩穴があった。回り込むと稜線となった。

帰路は参道とは反対側、鬱蒼とした道だが入小屋の村外れにでる。二十三夜塔と飯豊山の石碑がある。ここから車を置いた入口まで長い道を徒歩で引き返す。

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旧暦八月八日(新暦9月12日前後)が祭礼の日
村人たちがお神酒や肴を背にして登り
先達か法印が詔りを奉じて
五穀豊穣と村内安全、家内安全を祈願する










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by tabi-syashin | 2015-11-15 11:16 | iroribata | Trackback | Comments(0)






会津には古くからの地域山岳会が存在する。なかでも珍しい、職域で古くから活動する山岳会がある。「三菱伸銅山岳会」 知る人ぞ知る「会津の老舗」、職域山岳会だ。以前は玉川機械金属(株)山岳部だったが社名変更のため現行名となった。
そこでは「ふみあと」という会報誌を出しているが、その会報誌に寄せられた一文から 例によって「本元飯豊山」の文言があるので転載しようと思う。寄稿者はがっちりした体躯の森澤堅次さん。

「上三寄の町はずれから闇川をさかのぼった。10分程で菅沼、四ツ谷、高川、桑曽根、入小屋の村々を過ぎていた。闇川沿いの村々が細長いことを知った」、、、と記されており これが昭和六十年の話であるから今から20年前の話であろうか。1/25000図で845m峰、890m峰、961m峰の何れかが本元飯豊山であると記しており 文末に社殿裏手から30分ほどで890mと記してあるので それが本元飯豊山であろうか・・・この辺りの書きっぷりが 豪放磊落な森澤さんらしい。

さらに覚書によると・・・



神主を太夫様(たゆうさま)と呼び 5年に一度ずつ交代する。
今年(昭和60年、1985年)は加藤勝さんが太夫様。
加藤光雄さん宅には掛け軸が残っており、
9月7日は宵祭りがあり、18名ほどの男衆が集まるとの習わしを聞き取りしている。
祝詞は3回繰り返す
「あやに あやに ふすすくたふと いいでの おやまの かみの ねがいを おろがみ まつる」

社殿は昭和26年(1951年)8月6日の建立である。
金身体両大日大聖大権現などの御札が奉納されていた。

・・・とある。


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「会津名山案内」の大関さんによると・・・762mピークのあるところが高畑山とされていたというから 
森澤さんの890mを「本元・・・」とするこの記述は間違っていると思われる。
実際に登るのであれば、「会津名山案内」http://aizunogakujin.web.fc2.com/honmotoiidesanroad.htm を参照されたし。
GPS軌跡が載っているので 間違うことはない。



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この会報「ふみあと」には昭和40年ごろの貴重な飯豊山登拝の記録があって、、、
なかに、深田久弥の辿った山形県と福島県との県境に拓かれた登山道のことが記されていた。

牛ヶ岩山の尾根道は昭和37年にひらかれ 深田久弥はその年にここを通って五段山を経由し
熱塩加納村に下りていた。
五段山にはブナ林の急坂があり五段になっており、五段坂と名付けられた・・・ とある。

数え歳13歳の飯豊詣りの時には 先達からこう言われるらしい。。。
「悪い事をした者は ここで谷底に落ちる」と脅される。そう、ここが剣ヶ峰である。























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by tabi-syashin | 2015-11-13 19:24 | Mount Iide | Trackback | Comments(0)

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天空の湿原 虎毛山のいただき






朝もやの中、濁りが僅かに残る沢床に おそるおそる足を踏み入れ 感触を確かめる。 


ああ これで帰れる・・・。 


歩みを進めながら、変わり果て 荒れ果て 薙ぎ倒されたいくつかの台地を眺めて・・・
昨夜 我々に与えられた台地が いかに最強最善の陣地であったかを知る。
保水能力を持たない沢の宿命か、虎毛の沢は山肌からの倒木で埋められていた。

両岸のスラブに僅かに身を支えていた根さえも 耐えきれぬ程に浮かされていた。
その頂点の梢が沢水に浸って長らえている姿が 哀れである。

沢は底荒れの所為か浮石で男どもを悩ませた。 雪渓の残骸があるのか?、、、靄が漂う。
崖を回り込めば 案の定、スノーブリッジがその片足を失い山肌に半身を預けていた。

昨夜は荒れたであろう二俣には1時間で着いた。

この二俣はタマガワホトトギスの黄色い花で左岸はすっかり埋め尽くされていた。
ホトトギスの緑の茎葉はしっかりとしており、昨夕の増水など夢のようで戸惑ってしまった。



いよいよここからの右俣は小滝の連弾となる。

途中、高度を上げた滑床で黒蜜入りの紅茶を味わい、ミトベ家の畑で採れたトマトと
朝に茹でたばかりの玉子とを戴いた。 とうに背景の一つと化した前森山の頂を見ると、、、
こちらと水平になりつつあることを知る。高度はコンタ1200あたりか。


あと30分程で稜線に抜け出ようという地点 水量は豊富で源頭にはまだまだと思わせる。
忠実に窪を追い続け藪漕ぎなしで夏道に飛び出し、草原に覆われた虎毛の山頂へ向かった。

平らかな頂は 幾百幾千ものアキアカネが 舞い蔽う。
まるで 雲母のような きらやかさの浮楊 だった。

6度目の山頂、、、 草原は秋風に靡いていた、、、 この山の「去りゆく夏」を感じ取った。
既に移ろいの時は 夏から秋へと扉を開け放ちつつあるようだ。




「もう 行っちゃうのか?」

後ろ手にしながら 拗ねた仕草で体を捩らせていた知沙子が 振り向きざまに呟く。

「ああ いろいろと楽しかったよ そろそろ帰らなきゃぁ」

「・・・」

「んんっ?そうか! 昨日の嵐、あれは君の仕業だったのか!?」

「・・・」

「こいつはウカウカしておれんな、今度は君の悪戯にお返ししてあげなきゃな・・・」



この秋の会山行、、、「虎毛山集中」を楽しみに 山頂をあとにした。



                         
2002年発行「やまびと季報」Vol.23(上巻) 
故 池田知沙子に捧ぐ
文 もときち




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この池塘の先、紅葉の陰がダイレクトクーロアールだ


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by tabi-syashin | 2015-11-12 08:07 | Mount Torage | Trackback | Comments(0)


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さらに一年前の夏、、、春川出合いで3隊に分かれる
自分はダイレクトクーロアールを遡行し虎毛山頂へ




稲妻が走り 反響を繰り返しながら雷鳴が頭上に近づく、轟音とともに沢が濁流となる。

この間 僅か小半時。生と死の境というものはこんな場面を差すのか? 安心の場を得たと思った途端、、、かつて遠藤甲太が書き記したように「カタストロフィに飾られて」、恐怖は襲い来る。

その濁流の沢を バリッ、バリッ、音をたて今日の陣地を襲わんと岩が押し出される。今は天が支配する時。自然という舞台で弄ばれた三文役者の如く、我々はのた打ち回って5m上の段丘に退却した。

すでに、、、テン場には上段のブナ林に退避用ロープを結わえ済みで 準備よろしく垂らしてある。
こういう勘所はまるで「訓練」でもしてるかのよう。沢泊まりの際に逃げ道の確保については手抜きをしてこなかった証しだ。思わぬところで 証のそれが役に立ち、計算したわけでもないのに巧くいってるので 苦笑いする余裕が生まれた。

詰めれる物はザックに投げ入れ、担ぎ上がった。オオタが最初に上がり、次にミトベが洗い終えた米をいれ、炊きあげるだけの飯ゴウを上段のオオタにリレーする。

自分は銀マットとツェルトを首にぐるっと巻きザックを背負って、置き忘れたままの所持品の有無を確かめ退避した。オオタは慌てたのか?行動食の握り飯をポケットから落としてしまい、泥に転がり落ちるそれを見やって悔しがっていた。

恐ろしくも激しい濁流を眺めつつ、明日の山行を慮りおろおろする。人間など如何に在ろうと、これほどの猛威に為す術もなくただ茫然と立ちつくし荒れ狂う沢の治まりを待つだけである。

「おい、男がブルッてどうする!」 

若い二人は初めての経験に泡を食ったようだが、生きていれば こんなことの一つや二つ 無かろう筈があるまい。



飛びかう泡沫が消え 流れも落ち着きを見せた夕刻、テン場に下りた。ツェルトを貼り直し 焚火にメタを投じた。いつもの宴は 小さな明かりを灯すように静かに始まる。
焚火がどれほど心を癒し、勇気づけてくれるものか、、、 この時ほど焚火のありがたみを感じた時はなかった。

熾火で釣り上げた魚の肉汁をじっくりと飛ばす。焚火に放り込んでおいた焼き茄子を口にほおばる。瞬間、生姜醤油の香りがツンと鼻をついた。アルミホイルに包んで火床に置いた玉ネギが煮え、ホイルの穴から湯気を吹き出している。
レーズンバターの1切を加え、醤油を差し美味しく戴いた。地味ではあるが じつに落ちつき払った、心豊かな酒飲みだった。

酒をキュンと煽り、恐怖からの解放を筋肉の弛緩とともに味わい ことさら楽しんでいるかのよう。消えていた笑いが安寧とともに蘇る。大いに実感したであろう危機回避の手づるを各々とも反芻したに違いない。これはこれで山を肌で感ずる貴重なひと時なのだ。

じつのない浮かれ愉しむ山など 男どもには似合いはしない。 中年になって・・・、そんなことはとうに知り尽くしている。


静かな夜更け、天を仰げば星、、、明日の青天は克ち得たり・・・。
しとどに濡れる闇がその深さを増したころ 張りなおしたツェルトに 酔いの回った身を転がり込ませた。





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これは坪毛沢・・・坪毛沢遡行-西ノ又下降時の写真


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by tabi-syashin | 2015-11-12 07:56 | Mount Torage | Trackback | Comments(0)

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湯ノ又大滝




虎毛山を囲んで十数本の沢水を集め、皆瀬川は夏に入ったばかりの渓谷をゆったりと流れている。



ブルーグレーな沢床を一層濃くさせながら、水面はキラキラと光の反射を繰り返し ゆったりと明るい渓相の連なりである。黒い幽谷から流れ出る奥会津の渓とは大きく違っていた。

田代沢林道から皆瀬川を徒渉し、いとも簡単に春川の出合いに達した。出合いはトロッコの軌道敷跡のコンクリート支柱を立てて、いつもの虎毛沢へと誘う。

思い出多い、青味を帯びた戸沢入口は数年前の大地震で崩れた倒木によって遮られていた。赤湯又沢の出合いに至るまで山肌は大きく崩落の痕跡を連続させ、情感さえも抉り取り去るかのようだった。

赤湯又の出合い、ここの小さなゴルジュは硫黄泉質の混ざりあいのためか この溪の中では異様さを際立たせる。ここで、先日この出合いに吊り下げた無為な赤布をようやく回収する。




知沙子なる 逝きにし友を 偲びつつ 
 赤湯又の ゴルジュを越える




虎毛の沢は山人を楽しくもさせ、浮かれた夜にはさぞかし心を打つ宵を与え、見過ぎ世過ぎの身の垢をも洗い流してくれたことだろう。この赤湯又はそんな魔力をことさらに秘めたところだ。

ここからは少しずつ竿を出しながら行くはずだったが・・・先行したであろう釣師は我らを嘲笑うかのように、自慢気に重そうな魚籠を抱えて立ち止まる。殺生を自慢するような奴は早く立ち去ってくれ! 数十尾を釣り上げてどうするというのだ?

情景を破壊した先行者は虎毛上空に黒い雲が発生しつつあることを言い残し去っていった。素麺を茹で沢水に晒し、啜る。真夏の沢にはこれが実に堪らん。飯を終え、山女魚止めを過ぎてから竿を出し始める。一尾二尾と上げ 竿をしまった。

黒く重い雲が見え雨の予感がして 左右のスラブ壁を一瞥しながら滑床を小走りで駆け抜け、今宵の幕場を得ようと急いだ。赤紫の亀甲紋様が鮮やかな滑床に至って幕場に着いたことを知る。

右岸台地にフライを張り、ツェルトを構え、柴木を集め、疲れを癒す今宵の地味な宴の場をこさえ終わると、我慢の限界とでもいうのか 大粒の雨がブナや笹を打ち始めた。



土砂が沢を濁す前に、コッヘルに水を汲み米を研ぎ やがて来るであろう夏の嵐を待った。



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by tabi-syashin | 2015-11-11 21:27 | Mount Torage | Trackback | Comments(0)

今年も お世話さま!

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イッズミー遠足部は今年も部長宅に集まって
夕方から夜中まで 仕込みをしておりました。

毎年 仕込みの準備 ごくろうさまです。


朝早くからテントをたてて、いち早く鍋を煮あげます。
今日の でき具合を味見して・・・
部長がOK宣言すれば 芋煮会の始まりです。



朝から雨降りでしたが 気温は下がらず、、、
ガタガタ震えがこなかったので まあ芋煮で温まる感じ。

くるま座になって 皆で食べれなかったのが一番残念だったけれど
来年に好天を貯金したつもりで・・・かな?(笑)


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VWタイプ2が雨の中の休憩所になっていました
ほかに ハイエースやドミンゴも休憩スペースに・・・
ありがとう みんな!


13年前の第1回イッズミーに参加された方は
なんと6名も集まりました。


鍋2つ分の芋煮は、全て捌けたようです。


皆さん 御協力ありがとう。
また来年、四月に集まりましょう。



イッズミー芋煮会 ← 様子はこちらにリンク


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仕上がりのきれいなタイプⅡです。









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by tabi-syashin | 2015-11-10 21:17 | Car | Trackback | Comments(0)