<   2015年 06月 ( 22 )   > この月の画像一覧

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孫六温泉分岐を過ぎ、田代岱高層湿原の中を無心になって歩く。
風にさやぐ草原が盛り上がり、黒いシラビソと青い空が湿原の地平線と混じり合う。
その混じる頃合いが自分の背丈ほどに見えた。平らかなのだ。。。

自然園の中にいる自分が、深く 広大な湿原やそこに点在する池塘に遭遇すれば、、、
心が満たされ その画に溶け込みたい気持ちに駆られる、そう思わせる不思議さに遭う。
こんな感じになるのは おそらく・・・
自己の感情の真逆に、解放されたいと思わせる心が巣くっているからだろう。

歩いていると 時々 地竹採りの人がボコンと現れ出るが、それだって懐かしいと思える(笑)
湿原を終え、c1200m辺りからブナ林をひたすら下降する。涼しい木陰の道だった。

立派だったであろうブナの倒木が路を塞いでいた、それに腰を掛け、
この下山時のために持ち続けていたリンゴを剥いた。津軽のリンゴは甘かった。
お湯を沸かし、静かなブナの林に心鎮めるコーヒータイムを味わった。

ほどなく蟹場分岐に至って、ホッと一息つく。あと1時間もかからずで蟹場温泉だ。
大白森への山道に目をやり、再び続く楽しみの入口のように 思えた。

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今回の湿原を巡る旅もハプニングだった。梅雨の晴れ間で天候が不安定だったし、
「噴煙騒ぎ」で登山バスが出ないという偶然の出来事もあったし、
社会人山岳会たるや かくあるべき! 老いの血が騒ぐ一夜もあった。
登山コースの選択を迫られ即応できたし、
それに 二日とも晴れ続きだった、これが一番のハプニングか。

山は、行ってみなきゃわからない!
旅は異なもの味なものなのだ。

この2つの言葉の意味するものは何なのだろう?
突然の状況変化に即応できたこと、対応能力を確認したことにも なるのか?
フリップフロップと転石のように局面が変わる。
いちおう投げ出さずに対処できた。
対応、即応? 実行実現に向け、可能性を示せたことに安堵した。

その秘めた自分の能力を確認できた瞬間、" 短気は損気" 老人病が出ないでよかったなぁ・・・
旅が台無しにならずによかったなぁ と深く思う。
それに老いらくなご夫婦との出会い・・・、また山旅を続けたいと、ほんと良き想い出ができた。

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泉IC-古川IC 930円と湯沢IC-横手IC 460円の高速代で秋田駒ヶ岳に行けてしまうルートを書き記しておこう。家を朝9時に出て午後1時半には「アルパこまくさ」に着けた(含:田沢湖駅横のスーパーで食料買物と弁当を済ませた)。 鳴子から鬼首峠、横堀まで108号線を走らせ、こまちICから横手ICまで高速道路利用で、横手から「秘密の抜け道」を走れば約1時間半で「神代」につけるのでお勧めのルート、それは第3の道「みずほの里ロード」。

横手IC を出たら直進し、ゼビオスポーツのある「婦気」交差点を 北上方面に右折し進み、右手にサンクスのある信号交差点を左折する。跨線橋を超えて信号交差点を右折し、ぶつかった路が「みずほの里ロード」だ。左折して、狭く走りにくいトンネルが3個続くが 其れを慎重に過ごせば 快適なドライブとなる。途中に真昼岳、和賀岳、白岩岳の各登山口を掠めながら 途中の信号機なし、ゼロで走りとおせる。仕事となれば、確実に時間短縮できる便利ロードだ。

田圃と山際を走る道路はいつもガラ空きで しかも幅の広い一本道で 曲がる方向にさえ気を付ければ「わらび座」のある芸術村を通過しちゃう。東北自動車道 盛岡IC経由なら4,130円だから ぐっとお得で早くなる。それに土日は30%OFFだし、高速でエンジンを回さずに済むので燃費がいい。お薦めコースだ。

補足:食料品は田沢湖駅横のスーパー「グランモールタカヤナギ」 ここで全て揃う。

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by tabi-syashin | 2015-06-24 10:13 | Mount Akitakomagatak | Trackback | Comments(2)

乳頭山(烏帽子岳)

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朝4時に朝焼けを眺めながら避難小屋の周囲を撮影して、6時に朝食をとりお茶をすすって 小屋の掃除をして、ナップサックひとつで出かけたのは7時だった。空っぽになった水筒も入れ、帰りは水を汲んで来ようの心積り。

2段ほど高みを越えたろうか? 黒湯温泉から延びた一本松尾根が合流する。さらに一段上がると、、、目の前に 乳頭山の切り立つ崖が 岩手山の淡いブルーなすそ野を従え現れる。秋田駒ヶ岳と繋がる笊森、湯森の縦走路がくっきりと光る笹原に浮き出ている。振り返れば田代岱小屋の背景に小白森、大白森の広大な平頂湿原が長さ1キロほど横たわり、まるで飛行場のようだ。

その二つ並ぶ森の狭間の奥へ視線をやると大きな森吉山があり、右手に目を向けると八幡平、畚、三ツ石、茶臼、岩手山が一連で続く大パノラマが展開する。残念ながら大気が霞んで、栗木ヶ原は同定できなかった。また次回、三ツ石に登ったら見下ろしてみよう。

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花はイワカガミ、ムシトリスミレ、アカモノ、コメバツガザクラ、ゴゼンタチバナ、キバナノコマノツメ、オオバキスミレ、サンカヨウ、ベニバナイチゴ、イワイチョウ、チングルマ、ヒナザクラ、ミヤマキンバイ、ヨツバシオガマ、ハクサンチドリ、ネバリノギラン、コバイケイソウ、ニッコウキスゲ、ボウフウ、ゴゼンタチバナ、ツマトリソウ、マイヅルソウ、ズダヤクシュ、ミツバノバイカオウレン、ミツバオウレン、シラネアオイ、オノエラン、ハクサンシャジン、モミジカラマツ、ヒメシャクナゲ、コメツツジ、コヨウラク、ハクサンシャクナゲ、マルバシモツケ、シロバナニガナ、キバナニガナ・・・、ほとんどの夏花たちが出揃っていた。目につかなかったのは、ミヤマオダマキ、サワラン、トキソウ ぐらいだろうか? 火山性の岩礁や砂礫地にはどれも見かける同様の花が咲く。
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今回の遠征は天気が読めずにイライラしていた挙句の実行だった。要は現地に行かなければ実際には判断できないのである。あのまま仙台の自宅にいて、秋田県内陸地方の曇りマークと雷情報とで埋め尽くされた天気予報を見ていたら おそらく一歩も外に出ずにいたことだろう。

それほどTV各局報道は 「上空の寒気の流れ込みによる急激な気象変化」について連日のように電波で流していた。あまりの情報過多の状態から「カナシバリ」にあったようで身動きできない事態になった。

もっとも、冷静になって夏山の原則を考えれば、不朽の答えは「早出早着」。3時前に避難小屋に入っていなければならないわけだが そのことを頭に入れて 朝のうちに大かたが行動する登山は 天候に影響されずともいける。ゴルフなどとは違う!と 活路を見出す思考回路にスイッチを入れればよいのだ。雨にあっても命まで取られる雷に合わなければ良いわけだから。。。

其れさえもせずに曇りマークと雷マークに身を安んじたら、「山の第六感」も機能しなくなるだろう。第六感的には仮に寒気があろうとも 日本海から本州上空は大きな高気圧に覆われているのだから・・・22日から25日は早朝5時から2時まで9時間の中で登山行動を考えれば良いこと・・・と。

実はこの金縛りを打破するには天気図(気圧の動き)を睨んで判断するしかない。あとは現地に出向いて最終決断をすればいい。其れさえもしないのであれば 「登山未経験者の女性気象予報士が出す情報」の洪水に身を任して、☀マークの日に出かけるしかなくなってしまう。

もっとも自分はサンデー毎日だから、、、晴れた日に行動すればいいわけで、その日が来るまで ただ待てばいい我が身なのだが。
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オオバキスミレ


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ヨツバシオガマ

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黒湯 一本松尾根からの登山道が合わさる。
秋田駒ケ岳の男女岳が見える。

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by tabi-syashin | 2015-06-24 06:52 | Mount Akitakomagatak | Trackback | Comments(0)

千沼ヶ原の池塘群

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昔の田んぼを思い出させるような光景がぎゅっと詰まって目の前に展開する。夏空のように朝が澄み渡るようなことはなかったが それでも岩手山、三ツ石、森吉山などが充分に見渡せ、高層湿原の花咲く世界が味わえた。

笊森山と三角山の間、安栖沢の源頭の巨大な日本庭園、それが千沼ヶ原である。 咲いてる花はほとんどがヒナザクラ、池塘にはミツガシワ、、、この二つの花にワタスゲ、イワイチョウ、チングルマ、コバイケイソウなどの白い花が添えられていた。今年はコバイケイソウの当たり年? けっこう見受けた。おなじDNAだから全国一斉に咲くんだそうで、ソメイヨシノと同じ性質だそうだ。
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岩手山と木道と池塘とアオモリトドマツと・・・自然の中の日本庭園は借景もビッグだ。。。
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ヒナザクラ

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ワタスゲ

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オノエラン
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ミツガシワ

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東側の千沼ヶ原まで進んで、、、池塘に三角山を映しこもうとしたが、
腰が痛くて 屈めなかったわい(笑)






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by tabi-syashin | 2015-06-23 23:01 | Mount Akitakomagatak | Trackback | Comments(0)

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ミツガシワが咲く小屋前の池塘と 写りこんだ乳頭山

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お陰さまで ご同宿の御夫婦とたくさんお話ができた。
普段、家で呑んでおられるご様子で、でも山小屋ではアルコール抜きだそうで。エライ!
とはいえ、呑み相手がいないのも寂しいので、ビール提供を申しでた。

事の成り行きだが・・・話し込んでるうちに
彼が そらで ブーリン結び(ボーライン結び)をサササッと して見せるので
僕も 対抗して サササッとブーリン結びを 諳んじた(笑)

これで・・・ 年代や 技術の程度や 山への思い入れ具合 などがわかってくる。
ハーネスや懸垂下降器具など普及していない時代、ザイルを体に直に巻いて登った。
ブーリンって・・・いったい何? という若いクライマーもいるんじゃないのかな
歴史も知らんで インドアの壁よじ登ってるんはハンパモンか? といえば 反発もあるか。

ブーリンを知ってるだけの年代と サササッとこなす年代とでは
違って10~20年も差がある。今現在、初耳という世代とは40年以上か?
それ以外なら ブームで?インドアを登ることに 目覚めた世代だな。

話題はロープワークの話、腰絡み懸垂の話、雪壁・テント生活、食当の話・・・。
社会人山岳会OB同士なので内容が多岐にわたり、広がったが
その一つ一つのテーマにきちんと自分の答えをお持ちになっておられる
素晴らしい「岩と雪」の世界。あっという間に時間が過ぎていった。

旅は異なもの味なもの なのである。

お陰さまで、、、夕焼けになって 田代岱避難小屋の周りの 花々・・・
ミツガシワ、イワカガミ、ヒナザクラ、ヒメシャクナゲ、イワイチョウなど
その饗宴ぶりを展開する草花たちの撮影チャンスを戴けた。
小屋にて 酒にくさって 沈殿していては 到底 流れない時間、楽しい空間、だった。

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ヒメシャクナゲ
花というより、ツツジ科の低小木だ。ん~、かわいいヤツ(笑)

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by tabi-syashin | 2015-06-23 22:19 | Mount Akitakomagatak | Trackback | Comments(0)

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ムシトリスミレに出会ったのは栗駒山の天馬尾根、展望岩頭だった。
モウセンゴケと同様にネバネバの葉で捕虫する。
が、花茎にも粘液をつけており虫を捕まえることができる。
葉が折れ閉じて虫を捕まえる仕草はモウセンゴケの真骨頂だが、
ムシトリスミレの場合は、葉の縁がちょいと巻き込むだけ。
面白い習性だが、それにしても 葉が消化器官の役割を果たすだなんて ヘンなのである。

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楽をしてバスで登ろうと、、、もちろん八合目の小屋泊まりでビールを飲みながら
・・・などと不埒な考えが仇になった。

小屋に泊まるだけだから・・・軽い気持ちでバスを待っていたら
ココの館長さんらしき方が「今日は2便目以降は運休です!」というものだから
目が点になってしまった。もう3時前だと言うのに・・・いったい どうしろと?

急きょ 山を変え、黒湯に車を回した。3時半に孫六温泉口を出だした。
昨日、思いついた計画では八合目小屋からの縦走後にこの小屋に停泊する予定だったが
初日から薄暗い避難小屋じゃ気分も乗らない(笑)
ビール2本、ビターレモン入りウォッカ2本、ウィスキー500cc、水3リッター、、、
「単独宴会」はじつに重い荷なのだ。ようよう4時45分に田代岱避難小屋に着いた。

とんだことで、八合目小屋で優雅に過ごそうとした計画は頓挫した。
人生、ラクしたらあかん、、、まさにその通りになってしまった。
お陰さまで、今回は以前から立てていた計画通りに
孫六尾根から田代岱、千沼ヶ原の散歩と花の撮影を楽しんだ。

欲張るのはよくない。
大白森・小白森山はまたの機会ということにした。
鶴の湯からのアプローチをしばし考えよう。
何度でも通うものなら、次第に愛着も湧くだろう。

登山バス運休の原因は・・・
1便目のバスに乗った何方かが 女岳の水蒸気を噴煙と勘違いされた?
とかで、警察に連絡したみたい・・・
そのせい と館長さんらしき方が言ってた。
2便目以降のバスは本日に限り運休とのこと。

孫六尾根の途中、4時前に電話が鳴った。
仙北市観光課から「終日通行止め」の電話だった。
「数」時間後に出た結果は「山頂付近 異状なし」だった。

お役所が結論を出すのは 遅いだろうと、
先読みしてルートを変え すでに孫六尾根にとりついていた。
あのまま1時間以上も、出るとも出ないとも言えぬバスを待たされていたら・・・、
田代岱避難小屋にさえも上がれなかっただろう。

一昨年前、ここ旧田沢湖町観光課は「男岳滑落死亡事故」の誘因を作っている。
花の季節に押しかけてくる登山者たちへ注意喚起の看板を立てず、
滑る雪に無防備な登山者に対し「ピケ線」を張らなかったのである。
そのために、男岳鞍部からムーミン谷に向かった女性が滑落し
岩に頭をぶつけて死んだのだ。

御嶽山爆発と同じで、観光優先の結果 安全は無視された。
風評被害で悩む温泉町が 「安全」を無視して県防災課に陳情し 騒ぎ立てるのは
良い結果を生まない。相手は地球という摂理なのである。
その時期が来るまでは「ダメなものはダメ」、これに限るのだ。

人が流す噂という無責任な言葉は・・・
「爆発したんじゃないか?」「飛行機から赤く見えた」ともっともらしく警察に入り、
県防災課に流れ、県から仙北市に噂は転がって肥大化した。
冷静に考えれば 今朝はガスっていて見えるわけないでしょうに。
調査団も出た、気象庁観測地震計も針は正常、GPSの傾斜計も正常なのにだ。

いま、日本全国、火山活動にはピリピリしてる。ここも同様だ。






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by tabi-syashin | 2015-06-23 21:56 | Mount Akitakomagatak | Trackback | Comments(0)

安全保障関連法案が憲法違反かどうかで揺れる国会の議論を、
現場の自衛隊員はどうみているのか、
道央の陸自駐屯地に勤務する40代の男性隊員に聞いた。

男性は「個人的には違憲だと思うし、
専守防衛という自分たちの任務を逸脱する」と
法案を疑問視した上で
「それでも法案を通すなら、せめて隊員の命の対価を明示してほしい」と訴えた。

男性は道内の高校を卒業後、陸自に入った。
隊員は自衛隊法53条で全員が入隊時に「服務の宣誓」を義務付けられている。

「私は、我(わ)が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守(じゅんしゅ)し…」。
男性は記者の前で宣誓文をそらんじてみせた。

中学や高校だけでなく入隊後の教育でも、憲法9条の定める専守防衛や戦争放棄について習った。
自衛隊の任務も治安出動と防衛出動、災害派遣と聞いていた。

法案が成立して海外で戦うとなると
「『そんな約束で入ったっけ』という思いを持つ隊員は多いだろう」と言う。

専守防衛を超える集団的自衛権の行使について、違憲でないとする政府の主張に対し、
歴史が好きな男性は「関ケ原で勝ったのは豊臣側だったと言われているみたい」と表現した。
「習ったことと全然話が違う」
.



建前の抽象論ではなく、補償を具体的に

事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託にこたえる。
安倍晋三首相が好んで引用する、自衛隊員の宣誓文の一節だ。

過去の海外派遣でも隊員は事前に意向を聞かれ、多くが「熱望する」と答えた。
だが法案が通れば激減すると男性はみる。

「次は行ったら死ぬっしょ」と過去に海外に派遣された隊員が言う。
妻や親からも「大丈夫か」と聞かれる。
妻は「行けと言われたら辞めていい」と言ってくれている。

自衛隊員の士気も訓練の質も「首相が思うほど高くはない」と男性は言う。

男性は、機関銃の実弾の下を進む訓練を受けたことがある。
前進の合図で4秒、約20メートル走って、伏せ、また立ち上がって進む。
多くの隊員が受ける基本訓練だ。

しかし弾が飛ぶのは頭上20メートルの高さ。
これが自分めがけて弾が飛んでくる戦場だったら、立ち上がれるのか。
「おれは立てない」

男性には2人の子供がいる。
「どうしても法案を通して、自衛隊員に危険を押しつけるなら、
『絶対安全』とか『リスクはない』といった建前の抽象論ではなく、
子供が何歳になるまで毎月いくら補償してくれるのか、具体的に示してほしい。
隊員の命の値段を明確に示してほしいんです」(報道センター 関口裕士)
.
北海道新聞


最終更新:6月21日(日)13時38分
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by tabi-syashin | 2015-06-22 08:00 | colum | Trackback | Comments(0)

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国会答弁で「フグも肝を外せば当たらない」発言でヒンシュクをかっている第66代内閣法制局長官:横畠裕介氏。自分でも例え話の例示に困惑したようだ(笑)。
その「毒をもつフグ」とは今般の集団的自衛権のことを指すようだが・・・、そもそも毒(違憲性)があるとして、それを食べなきゃ当たらない(合憲)と言われたようだが、どちらにも採れる発言だ。
では過去の歴代長官はどう判断しているのか?、、、東京新聞が早速取材した結果を朝刊に載せていた。

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東京新聞 ・・・ 2015年6月20日 朝刊

他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案について、内閣法制局の歴代長官で故人を除く10氏のうち5人が本紙の取材にコメントし、四氏が「違憲」もしくは「運用上は違憲」との考えを示した。合憲はいなかった。安倍政権は安保法案について「従来の憲法解釈の基本的論理は全く変わっていない」として、合憲と主張している。しかし、歴代内閣で憲法解釈の中心的役割を担った元長官が合憲性を否定したことで、法案の合法性はさらに揺らいだ。 (金杉貴雄)


 本紙は個別に十氏を取材し、58~62代(現在の横畠裕介長官は66代)の五氏から回答を得た。


 第一次安倍内閣(2006~07年)などで長官だった宮崎礼壹(れいいち)氏は、集団的自衛権の行使について「憲法をどう読んでも許されないのは、論理的な帰結。最小限なら当てはまると言うが、従来の見解と断絶した考えだ」として、違憲と断じた。


 日本周辺で有事が起きた際、米軍支援を可能にした周辺事態法の制定当時(99年)に長官だった大森政輔(まさすけ)氏も「政府がどんな理屈でも武力行使できる法案。九条に違反している」と述べた。


 小泉政権で長官だった阪田雅裕氏は、憲法解釈の変更は全く認められないわけではないとしながら、集団的自衛権行使は「戦争がわが国に及ぶ状況でなければ従来の論理と合わない」と指摘。「(中東の)ホルムズ海峡で(行使が)あり得るとする説明は憲法論理を超え、その説明では法案は違憲だ」と語った。


 イラク戦争(03年)に長官として直面した秋山収氏は、新たな憲法解釈は違憲とまで断じるべきではないとしつつも「具体的運用の説明には違憲のものが含まれ、違憲の運用の恐れがある」と指摘した。


 01年の米中枢同時テロ当時長官だった津野修氏は「法案の内容が抽象的すぎて具体的な条文が違憲かは分からない」と述べた。


 取材に応じた五氏のほか、第二次安倍政権で長官を辞め、最高裁判事(現職)になった山本庸幸(つねゆき)氏は就任会見で「(集団的自衛権の行使容認は)解釈変更で対応するのは非常に難しい」と明言。本紙の取材には「現在は立場上差し控える」とした。安保法案の違憲訴訟が起こされた場合、合憲か違憲かを判断する立場になるが「白紙の状態で判断したい」と述べた。


 梶田信一郎、工藤敦夫、茂串俊(もぐしたかし)、角田(つのだ)礼次郎の四氏は、体調や高齢、立場上などを理由にコメントしなかった。
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by tabi-syashin | 2015-06-20 17:10 | colum | Trackback | Comments(0)


安保法制「違憲」の憲法学者 高村副総裁に「ふざけんな」〈週刊朝日〉

 衆院憲法審査会で3人の憲法学者が安保法制を「憲法違反」と述べたことが、大きな波紋を広げている。違憲性が改めて問われ、政府与党は動揺。長谷部恭男早稲田大教授(58)と小林節慶應義塾大名誉教授(66)、注目の2人が緊急対談した。聞き手は朝日新聞論説委員・小村田義之。



*  *  *
小村田:今回、なぜ自民党の参考人だったのですか。

長谷部:私はいつだって、自分が正しいと思うことを言うだけです。

小林:書類を見て「え、なんで長谷部先生が自民党の推薦? ウソだろ」と思ったけどね(笑)。長谷部先生が何を言うか非常に興味津々で。大丈夫かな、と思っていたら、ああいうことになってしまって。

小村田:米軍への自衛隊の後方支援について、小林先生は「長谷部先生が銀行強盗をして、僕が車で送迎すれば、一緒に強盗したことになる」と言ってました。

長谷部:ものの例えですからいいんですけど。私でなく自民党の船田元・憲法審査会筆頭幹事が強盗でも同じことです。

小村田:後方支援というとおにぎりを握っているようなイメージですが、米軍に弾薬を提供でき、攻撃対象にもなるでしょう。

長谷部:(憲法違反の)米軍の武力行使との「一体化」そのものですよ。

小林:戦争が始まったら撤退する友軍なんてありえない。逆に米軍に撃ち殺されますよ(笑)。よくそんな子供だましがやれるな、とイライラしていたんですよ。

小村田:憲法違反とのご指摘に対して、反論する政府見解が出ました。教え子に官僚も多いと思いますが、これが大学の試験だったら何点つけられますか?

長谷部:そもそも反論になっていないんですよ。

小林:そう、採点対象にならない。

長谷部:同じことの繰り返しで、要するに、反論できないということを示したんですよ。

小村田:落第ですか?

小林:答案の形で出てきたら「失格」と言いますよ。「自分は間違ってない!」という確信だけ強くて、一種の「バカの壁」ですね。論争になっていない。

小村田:自民党の高村正彦副総裁は「憲法学者はどうしても憲法9条2項の字面に拘泥する」と発言しました

小林:ふざけんな、と。条文というのは、憲法であれ法律であれ、不完全な人間が将来に向かって間違いを犯さないように話し合って書いた約束なんですね。字面に拘泥(こうでい)しないということは、こう書いてあるけど、俺は違ったようにやりたいから四の五の言うな、ということでしょ。独裁政治の始まりなんですね。民主主義の否定なんですよね。彼らは字面を無視して自分の思いに拘泥する。独裁者の発想じゃないですか。

長谷部:日本を取り巻く安全保障環境が危険になっていると言うのなら、日本の限られた防衛力を全地球的に拡散するのは愚の骨頂です。サッカーに例えれば、自分のゴールが危ない時に味方の選手を相手陣営に拡散させる行為。どこにそんなチームがありますか。全世界的に米軍に協力すれば、いざという時に米国が日本を真剣に守ってくれるなんて、全くの希望的観測だと思います。

小林:おっしゃるとおり。

長谷部:米国は憲法によって本格的な軍事行動には連邦議会の承認が必要です。日本が想定しているのは、お隣の大国でしょうが、そんな承認を連邦議会がするでしょうか。シリアへの空爆でさえ、オバマ大統領は連邦議会の承認を取りつけられなかった。日本政府の人たちは、どうして米国をそんなに信用できるのか。非常に不思議です。

※週刊朝日 2015年6月26日号より抜粋








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by tabi-syashin | 2015-06-20 07:29 | colum | Trackback | Comments(0)

  • ◆「丁寧な説明をしたい」 と 言いつつ 「一概に申し上げることはできない」安倍語



    室井佑月さんは ホント 素で疑問を投げかける。
    それが 的を射てるので痛快だ!
    今回も「週刊朝日」に 痛烈に指摘している。
    以下、転載。。。
    --------------------------------------------------
  • 集団的自衛権の行使容認を含む安全保障関連法案をめぐって、
    憲法学者が「違憲」と指摘問題。
    作家の室井佑月氏は、改憲にこだわる理由を
    安倍晋三首相に説明してほしいという。




    *  *  *
     5日付の朝日新聞によると、「衆院憲法審査会で4日、自民党など各党の推薦で参考人招致された憲法学者3人が、集団的自衛権を行使可能にする新たな安全保障関連法案について、いずれも『憲法違反』との見解を示した」らしい。

     招致された憲法学者というのは、自民推薦の長谷部恭男早大教授、民主党推薦の小林節慶大名誉教授、維新推薦の笹田栄司早大教授の3人だ。

     長谷部さんは、

    「個別的自衛権のみ許されるという(9条の)論理で、なぜ集団的自衛権が許されるのか」と述べた。

     小林さんも、

    「憲法9条2項で、海外で軍事活動する法的資格を与えられていない。仲間の国を助けるために海外に戦争に行くのは9条違反だ」と述べた。

     笹田さんは、

    「内閣法制局と自民党が(憲法との整合性を)ガラス細工のようにぎりぎりで保ってきた。しかし今回、踏み越えてしまっており違憲だ」と述べた。

     小林さんは自衛隊による他国への後方支援についても、

    「後方支援というのは日本の特殊概念。要するに戦場に後ろから参戦する、前からはしないというだけの話。露骨な戦争参加法案だ」とまで言い切った。

     つまりさ、政府がやっきになって成立させようとしている安保関連法案は、そもそも現行の憲法では認められないってことでしょう。

     前出の新聞には、

    「国会の場で法案の根幹に疑問が突きつけられたことで、政府・与党からは、今国会中の成立をめざす法案審議に影響を及ぼしかねないと、懸念する声が上がっている」

     とも書かれておった。懸念もなにも、集団的自衛権の行使は違憲。閣議決定で解釈を変え、多数決取っても、それは駄目ってことじゃんか。

     そう思っていたら、その後、菅義偉官房長官は会見で、

    「法的安定性や論理的整合性は確保されている。全く違憲との指摘はあたらない。全く違憲でないという著名な憲法学者もたくさんいる」だとさ。

     見苦しいな。自民党が呼んだ学者先生まで、違憲だといってるのに。じゃ、はじめから「全く違憲でない」という著名な憲法学者を連れてくればよかったじゃん。

     つーか、現実として、全国の憲法学者200人近くが、法案に反対する声明を出しているんですけど。

     こういう議論になると、「今のままじゃこれから先、国は守っていけない」、そんなことをいいだすんだよ。なんですかね、ここまで来てそのざっくりした反論は?

     実際のところ、安倍総理が米国で演説し、「夏までに」と約束してしまったってのがムリクリ頑張る理由じゃないのか?

     だとすれば、国家の基礎・ルールである国民のための憲法より、アメリカさんとの約束が重い国ってどんな国なん?

     そこを説明してみやがれ。

     でないと、わからん。

    ※週刊朝日 2015年6月26日号に紹介された記事をYahooが転載した。それをこのブログに転載。









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    by tabi-syashin | 2015-06-19 10:15 | colum | Trackback | Comments(0)

     憲法学者の長谷部恭男・早稲田大教授と小林節・慶応大名誉教授が、衆院憲法審査会で安全保障関連法案を「違憲」と指摘した。長谷部教授は「95%を超える憲法学者が違憲だと考えているのではないか」とも語る。憲法学者による疑義に対し、菅官房長官は、「安保法制を合憲と考える学者もたくさんいる」と反発したが、後日、「数(の問題)ではない」と述べ、事実上前言を撤回した。そもそも、なぜ、圧倒的多数の憲法学者が集団的自衛権を違憲と考えるのだろうか。憲法が専門の木村草太・首都大学東京准教授に寄稿してもらった。

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    1.集団的自衛権はなぜ違憲なのか

     6月4日の憲法審査会で、参考人の憲法学者が集団的自衛権行使容認を違憲と断じた。このことの影響は大きく、政府・与党は釈明に追われている。もっとも、集団的自衛権行使容認違憲説は、ほとんどの憲法学者が一致して支持する学界通説である。まずは、「なぜ学説が集団的自衛権違憲説で一致するのか」確認しておこう。

     日本国憲法では、憲法9条1項で戦争・武力行使が禁じられ、9条2項では「軍」の編成と「戦力」不保持が規定される。このため、外国政府への武力行使は原則として違憲であり、例外的に外国政府への武力行使をしようとするなら、9条の例外を認めるための根拠となる規定を示す必要がある。

     「9条の例外を認めた規定はない」と考えるなら、個別的自衛権違憲説になる。改憲論者の多くは、この見解を前提に、日本防衛のために改憲が必要だと言う。

     では、個別的自衛権合憲説は、どのようなロジックによるのか。憲法13条は「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」は「国政の上で、最大の尊重を必要とする」と定める。

     つまり、政府には、国内の安全を確保する義務が課されている。また、国内の主権を維持する活動は防衛「行政」であり、内閣の持つ行政権(憲法65条、73条)の範囲と説明することもできる。とすれば、自衛のための必要最小限度の実力行使は、9条の例外として許容される。これは、従来の政府見解であり、筆者もこの解釈は、十分な説得力があると考えている。

     では、集団的自衛権の行使を基礎付ける憲法の条文は存在するか。これは、ネッシーを探すのと同じくらいに無理がある。国際法尊重や国際協調を宣言する文言はあるものの、これは、あくまで外国政府の尊重を宣言するものに過ぎない。「外国を防衛する義務」を政府に課す規定は、どこにも存在しない。

     また、外国の防衛を援助するための武力行使は、「防衛行政」や「外交協力」の範囲には含まれず、「軍事」活動になるだろう。ところが、政府の権限を列挙した憲法73条には、「行政」と「外交」の権限があるだけで「軍事」の規定がない。政府が集団的自衛権を行使するのは、憲法で附与されていない軍事権の行使となり、越権行為になるだろう。

     つまり、日本国憲法の下では、自衛隊が外国の政府との関係でなしうる活動は、防衛行政としての個別的自衛権の行使と、外交協力として専門技術者として派遣されるPKO活動などに限定せざるを得ない

     以上のように、個別的自衛権すら違憲と理解する憲法学者はもちろん、個別的自衛権は合憲と理解する憲法学者であっても、集団的自衛権の行使は違憲と解釈している。憲法学者の圧倒的多数は、解釈ロジックを明示してきたかどうかはともかく、集団的自衛権が違憲であると解釈していた。さらに、従来の政府も集団的自衛権は違憲だと説明してきたし、多くの国民もそう考えていた。だからこそ、集団的自衛権の行使を容認すべきだとする政治家や有識者は、改憲を訴えてきたのだ。Yahoo news (6/17) より転載します










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    by tabi-syashin | 2015-06-18 08:07 | colum | Trackback | Comments(0)