YMCA山岳会で学んだこと 

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朝日連峰 湯井俣川水系 Aパーティ 茂松沢遡行-離森-オリト沢下降。
Bパーティ合流後 A、 B 一緒にオリト沢のゴルジュ帯を八久和ダムへ下降した。


前記事が長くなってきたので分離します


YMCA山岳会で学んだこと 

深野稔生氏が会長を務めていた当時のYMCA山岳会は 沢や岩や山スキーの「スポーツ的側面だけに偏重する」ことはありませんでした。むしろ郷土史に長けた深野さんが導く山遊び術というのは自然を相手に山での遊びを深く掘り興し、地名考、山名考、峠路考、葉山信仰研究などへと発展させ その一方で山と人との関わり、暮らしや文化を見出せるものならそれをも追求しようとするものでして、会も必然的に「知的な山遊びを志向する」傾向がありました。この写真(前記事)の顔触れを見ても判るようにマッチョなタイプはおらず、むしろ大学の研究室にいるような・・・感じです(笑)

会員は山遊びに熱中する傍ら、知的集約物である会報誌発行も展開してきました。会の機関誌「やまびと」のほかに「季報」も出し、そのことが雑誌「岳人」中日新聞社から山岳会活動での総合的な評価を受け 年間表彰という功績を拝領するほど実力を持った会でした。社会的な実践では「船形山のブナ原生林を守る」運動や「栗駒のクロベ」生息踏査、そして仙台蕃山が都市開発に呑みこまれようとした際にはいち早く樹木の保護を訴え、会員が樹木一本ごとの「オーナー」となり伐採反対・開発中止運動を展開してきました。それらは我々市民・県民が護ってきたものであり、憩いの森として親しまれる「結果」を今にもたらしたのでした。

趣味を趣味としてただ山に登るだけではダメで、さらに個人的にネットで吠えてるうちは自己満足でしかなく事態を変えることはできません。そこから一歩進んで、 山を愛するものとして社会的にどう関わってゆくのかという命題をもちながら、登山の実践者・主体者として皆と共同して変革してゆくこと、この点を大いに学んだ山岳会でした。

地方都市仙台にあって、小さな趣味の会ではありますが、じつに全国にその名を知らしめた味のある山岳会でした。山をスポーツの対象として捉えることが如何に一面的であるかを我らは悟り、山との関わり方について十分に学びをもった会であり、会員たちでありました。

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ガサゴソやってたら こんな写真も出てきました。中央蔵王の山スキーですね。坊平から出発して熊野岳避難小屋で休憩して、これから地蔵~ザンゲ坂~横倉に下るところ?、右から二番目が私ですが、実は左板のトップベンドがない、折れた?スキーを履いてます。 誰のモノか所有者不明だけど、YMCAの裏倉庫にあったので勝手に持ち出して滑っていました、普通なら「ヒドイ板」です、硬雪・残雪ならトップの抑えなどまるでありませんが、逆に深雪なら良く曲がったなんてことも(笑)  向かって左隣が三ヶ日蜜柑の里に帰った野寄。独身だった彼は週末、暇だと我が家で飯を食ってた。その後、嫁さんもらったと手紙が来てましたっけ。

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こんなのも出てきました・・・ これは鬼首の禿げカムロ雪稜に向かう朝、出立前の火ノ沢ダイレクトパーティと水上沢(中峰)パーティ合同で今生の別れを惜しんで記念撮影(笑) 

左から二人目が我が人生の師、故・岸巌さん。大きな会社の工場長だった彼は後輩たちの面倒見がよく異色の存在でした、東北大グリークラブ・テノールだった彼の歌声は焚火の夜にはとても贅沢でした。「麦踏み」、「月とピエロ」だったか?の主旋律は今でも覚えています。彼の紀行文「海から登る山」シリーズは 太平洋や日本海から山を目指す道中記を書き上げていました。カッコ良さはまるでないけど、山そのものよりも 山里や海辺での出会い、土地の人に触れてこそ彼の人情味がじわり浮きでてくる淡々とした紀行文でした。

で、その右隣が私で、ヘルメット、アイゼン、ピッケル、ザイル、ワカンが主要装備でそれに水と昼飯とフリースで装備してます。 それにしても薄着ですね皆さん、これでもたっぷりと汗を絞られました。雪稜は左右スパッと切れたリッジになり、一歩間違えば滑落というか、踏んだその足下から崩れる恐怖とでも言い換えるべきか?、禿岳の雪稜は1kmチョイと短く、厳しいのは最後のリッジと雪庇の乗越しで ぐっと耐えていれば済むのでまだ余裕がありました。
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鎌倉山 岩トレ "陰の会長" 坂本女史と。。。





















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by tabi-syashin | 2014-12-12 21:18 | colum | Trackback | Comments(0)