2014年 06月 29日
神室山 西ノ又川コース ⦅覚え書き⦆
それはさておき、今回は 仙台を出るのが遅く 前回の8:30よりもさらに遅い9:00の入山になってしまった。当初は有屋口8:00発を計画していたのだが 遅れにより仙台から最も近いコースということで役内の西ノ又川コースにした。
このコースは 上部にキヌガサソウ群生地があること、途中まで平坦な川沿いの道なので 他のコースよりは比較的楽に取りつけること、山毛欅林が直射日光を遮ってくれること、などの特徴を持つ。
ただ、標高にして700mあたりから第3渡渉点までの間、枝沢の横断ヶ所と 側壁の崩落個所3ケ所が悪い。でもまあ、それとて新たに開削され、トラロープもあるし 足掛かりを保つことと上体のバランスにさえ注意して越えれば ロープに縋る必要もなく 特に問題はないはずだ。
「落ちたら数10mは滑り落ちることになる、関係各所に善処を求む」などとブログにアップされる御仁もおられるが、でも東北ならそんな山道は随所にある。そもそも沢コースを選んだ時点で正否を悟り、「自己責任」の意味を深く識るべきだと私は思う。(申し訳ないが、「経験の差」だと思う)
お役所に縋らなければ登山ができないようでは 本来登山の醍醐味(冒険性)が失われてしまう。観光登山の対象なら他の山で代用すればよい。良い喩えではないが、 獣に怯えながら 一晩 藪山を彷徨ってみてはいかがだろう? 山で夜明けを迎える悦びとは闇夜の恐怖を味わってこそ得られるもの、 それが経験という差を生むものだ。
最後の渡渉を終えれば 数分で「不動明王」の祀られる広場につくので大休憩としたい。登山口から約2時間ほど(下りも同タイム)。登山道を20mも行くと湧水がある、急坂に備えて水を確保しよう。