2013年 09月 29日
朝日連峰 蛇引尾根②
もう歳だな って 思うときはたくさんあるけど、荷が背負えないかも? と思うときほどショックなことはない。
ああ、俺ってあそこの山にはもう行けないんだなぁ・・・ やっぱ単独じゃ無理かぁ・・・ と 溜息が出る。今回も そんな理由からこの尾根にした。 優しさとは真逆の 手ごわい急登一辺倒のバカ尾根。 もう一つ 天気予報では「晴天続きで雨になることはない」との理由から。つまり「濁流で帰還できない」ということのない保証付なこと。
でなきゃ このコースを選ぶわけがない。逆を言えば 自分の体力との賭けみたいなもので この尾根を登れなかったら?テント連泊山行計画は辞めようと思ったほど 覚悟の登山だ。今日の荷物は20キロと言いたいところだがw 酒を控えてウィスキーをマルキル500㏄に詰めて 缶ビール250ccを たった2本!に抑え 代わりにマルキルの2リットル水筒一つ。17キロほどの荷で済ませるほどの「勝負尾根」となった。
古いザックは すでに蚤の市に出してしまったので手元にはもうない。7月に 新たにマウンテンダックス80リットルを購入しておいた。先日 秋田駒で試してみたがマウンテンダックスは伝統的にしっかり作られていて 「岩ヤさんご愛用」というもの。材質的に軽くなって 20年前のICIエルキャピタン80リットルと比べても相当軽い仕上がりだ。
でも いったん荷物を詰めて背中に背負うときの手順に少々手こずった。やはり重いザックはヒョイというわけにはいかんもの。一旦ザックを膝の上にヨイショとおいて それから せーの!で肩に担ぐ、キスリングの背負い方を思い出してしまったw 背負えば荷重で後ろにもって行かれそうで少々よろけるというありさま。冬合宿にしか使ったことがない大きさと重さだった。3キロ荷を減らしたとしても テン泊ソロはきついw
で、、、今日は小国町の五味沢最終集落を過ぎて荒川を遡る。 その暴れ川の弱点を見抜いたところに橋が架けられている点は面白かった。尾根に取り付くまで・・・その前哨戦となる架けられた4本の橋をメモ代わりに紹介しよう。
最初の吊り橋 大石橋は上下に大きく上下に揺れる けっこう揺れたけど こんなものかなぁ。。。渡し板もクネクネ曲がっていて ワイヤーに近づくほど歩きにくかった。 今夏7/18の豪雨で流木が引っ掛かり 橋が傾き「わたるのも困難」だったということ。よくみれば 橋のパイプが新調されている。地元の努力は大変ご苦労なものだ。
2番目の橋 白布橋は比較的安定感のある橋 わずか下流に潜り橋があるが 今夏7/18の豪雨でコンクリートが1ブロックまるまる破壊されていて渡れない 否が応でもこれ1本、吊り橋を選択するしかない。
でも 楽しい 自分の課題や疑問がどんどん解決されてゆく・・・てな感覚が久しぶりに蘇ってくる。なんて楽しいことか、、、 あ、いや なんと苦しいことか! 肩が痛いw 楽しさの代償である。
川の中ほどにあるはずのコンクリートブロックがない! それほどに激しい流れになる 荒川の名前通りだ。
つづく・・・。