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そろそろ朝日にでかけるか④

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八久和(ヤクワ)には何回通っただろう、鱒渕から八久和峠を越えダムの湖岸を走った記憶が今も鮮明だ。仙台を夜9時に出ると現地着はいつも深夜。ダムサイトにブルーシートを敷いて入山祝いをする。満天の星、人工衛星が確認できるほど奥深い地の闇は深い。静かに明日の山行を確認する。2時間も経過しないうちにシュラフカバー1枚で仮眠する。 時おり、露除けのタープを掛けてゴロ寝だ。

夏合宿初日の朝。3時間ほどの仮眠を終え各自で朝食を済ませ 6時には出発。それぞれ担当の枝沢に入るのが8時ごろかな。初日は午後3時までに早めにベースキャンプに戻り、食当から一日分の酒の個人割当て分(ビールなら2本くらい)をもらって沢に浸け冷やす。ついでに皆で流木を集め焚火の準備をする。太い丸太はノコギリで切って火床にするまでが全員の仕事。それから火を熾す人、食事担当とがそれぞれ任務をこなす・・・担当は前週の例会時に発表される。

要するに 山岳会と称する所はそういう不文律めいたものがあって粛々と各自が準備をし 共同で一日の山行をこなす所だと思ってくれたらいい。 焚火を熾すのも全員の仕事だ。 雨の中でも雪の上でも焚火はできる。新人には先輩から指導 技の伝授があり そこで新人たちは雨降る沢での焚火を覚えていく。 
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シバ(柴木)という細い枝を中に包み込むように だんだんと太い枝が組まれる。 火を薪の芯にあるシバに点け 火が点いたら組んだ焚き木をギュッと縛るように素手でまとめ押さえる。 最初の煙が出て来るまでジッとし組み上げた薪を押さえつける。 この時ばかりは皆で集中する やがて、煙が目にしみるように黄色くなる それが白く変化するようになると ボッ!と 最初の炎が勢いよく立つ。 ついでに、風上となる上流側から川下へ火が着くように薪の向き 風の流れに沿うように薪を置くなど工夫すれば 簡単に焚火は完成する。風下に座るのはいつも新人さんだ。

それから誤解があろうかと思われるので一言。ザックの軽量化とアルコールの量はやはり関連付けがあって 大酒のみは軽量化に倣った彼なりのアルコールを運び上げてくるw とにかく火の消えない限り持ち寄った酒も続く というか明日の分量を残し酒宴はオヒラキする。酒は合宿参加人数に比例して出てくるものだ。 でも 焼き肉の類は一切ないw あるのは玉ねぎ これをホイルに包んで火床の側に置いとくだけ。数分でできあがる バターか醤油か塩か味噌をつければ美味しい肴になるw。 じつに質素なものだ。

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by tabi-syashin | 2013-06-21 11:11 | Mount Asahi | Comments(0)