2010年 12月 04日
三階建ての古い宿 四万温泉 法師温泉
今のうちに泊まりに行かないと無くなってしまう・・・
そんな強迫観念に駆られながら、旧い旅館の建物をネットで眺め、溜息をつくのが
最近の自虐的な“お楽しみ”。
古いけど不便だけど 頑張ってる宿、記憶に残そうかな・・・
歴史がある宿といえば聞こえはいいが トイレは不便だし
館内を吹き抜ける風はゾクゾク寒いし 怪しい虫が出たりして・・・。
そこは我慢しなくちゃならないけど でもそれをも超える味わいがあるんだよね。
突き詰めれば
他との接触を避けるように設えた?最近の高級旅館は僕の好みの対象外だし、
バブル時代の残骸物のような派手目?煌びやかさ?
それに比例したような高い値段に一泊の宿をとろうとすれば 心の落ち着きようがないし、
張りぼて風「おもてなし」を対価にした?上辺なサービス旅館も嫌だし、
15鉢とか20皿とか食膳に盛られる異様な小鉢サービスにも不信があるし、、、
まっ、そういうわけで
旧来のクラシックな旅館の自分基準はけっこう厳しいものがあったりして
他人に説明するのは まんず難しい。
それだけ自分は無駄な投資もしてきた・・・という証なんだが
群馬猿ヶ京と新潟湯沢を結ぶ峠、三国峠。峠の入口にある深い谷、
この峡谷の橋を越えると、55を数える急カーブの連続となり 新潟側に抜ける。
今でこそ主要道は谷川岳付近を貫通して伸びるわけだが
昔はここが太平洋と日本海を結ぶ重要国道だったわけである。
その名残とでもいうべきか・・・タンクローリー他、危険物運搬車は
この峠を利用し隣りの地中を抜ける高速道トンネルを通過できない規制がある。
群馬県には有名な温泉が多い。JRのフルムーンキャンペーンで有名になった法師温泉や
浪漫風呂で有名な四万温泉や 湯畑、湯もみで有名な草津温泉。これらの画像で わかるでしょうかね?
旧い歴史のある館内は・・・迷路のように入り組み、エレベーターのある新館から
階段の多い旧館へとこんなトンネルが繋いでいたりする、、、
エレベーターのドアが開くと、突然トンネルが待っていて驚かされるが、
やがて お風呂に案内される(笑)
昔の時代から続く賑わいを 形や合理性とは無縁な味わいで引き継ぐ、
そんな旅館が好みである。いづれも経営は厳しいのかな?
だからこそ今のうちに泊まりたいと思うのであるが 我が命との競いとなるかな(笑